ピンケルニッヒがジルベスター・ツアー総合優勝
2023年1月1日(日)リュブノ(SLO)HS94/K85
10th World Cup Competition
1 | エバ・ピンケルニッヒ(AUT) | 253.4pt | メシコワ |
2 | アンナ-オディヌ・ストローム(NOR) | 250.4pt | アイラーズ |
3 | セリーナ・フライターク(GER) | 246.0pt | シースラー |
10 | 高梨 沙羅(クラレ) | 233.5pt | KOSNJEK |
13 | 丸山 希(北野建設SC) | 230.3pt | ビョルセット |
15 | 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) | 229.7pt | ハラランビエ |
18 | 勢藤 優花(YAMAtune) | 224.9pt | ベトリッヒ |
34 | 宮嶋 林湖(松本大学) | 98.7pt | ラウティオンアホ |
ピンケルニッヒが勝利し、ジルベスター・ツアーの総合優勝を決めた。
前日に0.9pt差で敗れたストロームとの連日の接戦となった。
1本目はピンケルニッヒがストロームをリード。その差は奇しくも0.9pt差。
僅差の戦いではあったが、しかし、地力に勝るピンケルニッヒは2本目で3.0ptまで差を開き昨日の借りを返すことに成功。
ピンケルニッヒにとっては初のタイトル獲得。
ツアー成績は4戦3勝。惜しくも全勝優勝は逃した。
それも僅か0.9pt差だっただけに悔やまれるところではある。
もっとも、本人はあまり気にしていないのかもしれないが。
フライタークは初表彰台。
5位で折り返した2本目はコーチリクエストにより1段ゲートを下げた。
しかしHSの95%である89.0mには0.5m足りず加点は得られなかった。リクエストは一見失敗だったようにも見える。
ただ、フライタークは兄リヒャルトと同様に高い飛行曲線からドスンと落ちるような着地を見せるきらいがある。
この台は形状ゆえか人工雪の質のせいか着地の難が目立つ。下手に飛距離を出して転倒でもしてしまえば飛型点を大きく失う恐れがある。現に1本目でボガタイが派手な転倒で立ち上がれず担架で運ばれるというアクシデントもあった。
そのリスクよりも安全に着地し、しっかりと飛型点を確保することを選択したのではないだろうか。
ただ、フライタークは予選でもリクエストを使っているので、ある程度事前に決めていたことなのかもしれない。
いずれにしても表彰台に届いたのだから結果オーライ。
昨日転倒により上位進出をフイにしたルティトは大事には至らなかったようで元気に出場。そして今季2度目の4位。
ジルベスター・ツアーはKO戦ゆえに通常より10人出場が多い。よって通常は本選に出てこないであろう若い選手たちを見ることができる機会ともなっており、それだけでもKO方式の意義があるような気がする。
もっともルティトは北京混合団体の銅メダリストでもあり既に世に名を知られた選手。
今季はジルベスター・ツアーからの参戦だったが2度の4位によりツアー総合8位。
シーズン総合でも4試合しか出ていないのに17位。
18歳の新鋭は今季どれだけの成績を残すか。
日本勢は全体に復調傾向にあるだろうか。
次は3年ぶりの開催となる日本シリーズ。
今できるベストなパフォーマンスを多くのファンの前でぜひ見せてもらいたい。
ジルベスター・ツアー最終順位
1 | エバ・ピンケルニッヒ(AUT) | 1030.3pt | – |
2 | アンナ-オディヌ・ストローム(NOR) | -26.3 | – |
3 | ニカ・クリジュナル(SLO) | -50.0 | 1↑ |
4 | セリーナ・フライターク(GER) | -57.5 | 2↑ |
5 | カタリナ・アルトハウス(GER) | -59.4 | 2↓ |
9 | 高梨 沙羅(JPN) | -86.5 | 1↑ |
15 | 丸山 希(JPN) | -125.4 | 3↑ |
16 | 伊藤 有希(JPN) | -133.9 | 4↑ |
19 | 勢藤 優花(JPN) | -141.3 | 3↑ |
31 | 宮嶋 林湖(JPN) | -410.9 | 2↓ |