2020/21 FISスキージャンプワールドカップ女子個人第2戦リュブノ

クバンダル参戦2戦目で驚きの初優勝

2021年1月24日(日)リュブノ(SLO)HS94/K85

3rd World Cup Competition

1  エイリン‐マリア・クバンダル(NOR) 244.2pt
2  エマ・クリネツ(SLO) 242.8pt
3  マリタ・クラマー(AUT) 238.1pt
 
4  高梨 沙羅(クラレ) 237.0pt
12  丸山 希(明治大学) 214.3pt
   伊藤 有希(土屋ホーム) 失格
48  勢藤 優花(北海道ハイテクAC) 予選落ち
49  岩渕 香里(北野建設) 予選落ち

予選リザルト オフィシャル リザルト

勝ったのはノルウェーの19歳、エイリン‐マリア・クバンダル。

今季開幕戦ラムサウでワールドカップデビューを果たしたばかりで、この日が個人戦出場は2試合目。ジュニア世界選手権に2度出場しているが最高位は17位。コンチネンタルカップの出場も6試合だけで最高位は9位。
そんな選手のセンセーショナルな勝利。

予兆はあった。
金曜の予選で11位。土曜の団体戦ではストロームを退けメンバー入りし尻もちをつきはしたけど95.0mを飛んだ。
しかし、まさか勝つとは。

1本目に92.0mで2位になると、2本目も動じることなく89.0mを繰り出し逆転。
2018/19リレハンメルで、当時17歳のリディア・ヤコブレワ(RUS)が4戦目で初勝利を挙げたときも、女王ルンビ相手に全く動じるそぶりを見せなかった。
若さゆえのことなのか。

逆転を食らって2位となったクリネツは歯ぎしりする思いだろう。
2013/14シーズンにデビューして70試合近く戦ったが最高位は3度の2位。
今日こそは、と思ったところをわずか2戦目の選手にしてやられた。

高梨沙羅は、表彰台は逃しはしたが3位クラマーとは僅か1.1pt差。
ここ2シーズン-いや3シーズンだろうか-に渡って試行錯誤してきたことがようやく形になってきたようだ。

伊藤有希はスキーの長さの違反で失格。体重調整が上手くいかなかったのだろう。
勢藤と岩渕は予選落ち。
やはりこのクセの強い台は日本にとって鬼門なのかも。

ああ、そしてカリーナ・フォークトが復帰。
工藤三郎御大によると22ヵ月ぶりなんだとか。