スキージャンプFISワールドカップ2021/22女子個人第9戦リュブノ

高梨沙羅 11季連続の勝利 ジルベスターツアーはクラマーが総合優勝

2022年1月1日(土) リュブノ(SLO)HS94/K85

9th World Cup Competition

1  高梨 沙羅(クラレ) 266.8pt レピンツズバンチッツ
2  ウルサ・ボガタイ(SLO) 261.8pt アイラース
3  マリタ・クラマー(AUT) 259.5pt インドラツコバ
 
9  勢藤 優花(北海道ハイテクAC) 240.5pt マルジナー
27  岩渕 香里(北野建設) 204.4pt ブティツ
30  岩佐 明香(大林組スキー部) 203.0pt ソルシャーグ
32  伊藤 有希(土屋ホームスキー部) 100.9pt ストローム

予選リザルト

1st Start List

オフィシャル リザルト


今季ここまで2度の4位が最高で表彰台が無かった高梨沙羅が、ようやくその殻を破り表彰台に立った。それも一番高いところに。

相変わらずテレマークは上手く入らない。それでも1本目でHSを1.0m超える95.0mを飛びながら17点台を揃えられたのは大きかった。
2本目はかなり追い風が強まったが、しっかりと89.0mまで飛距離を伸ばして見せた。ただし、やっぱりテレマークは入らなかったけれど。

2015/16に改修されて以降、タイミングが合わせにくいと言われているリュブノ。
高梨沙羅もこの台を苦手としているようで、改修前は6戦4勝と相性が良かったのに、改修後はこれまで9戦して1勝(2018/19)しかしていなかった。

そんな台での今季初勝利。昨季2月のルシュノフ以来13戦ぶりの勝利。通算61勝目。
そして、特筆すべきは女子ワールドカップがスタートした2011/12シーズンから11季連続で勝利を挙げたこと。前人未到の偉大な記録だ。

  • 2011/12 1勝 / 13試合
  • 2012/13 8勝 / 16試合
  • 2013/14 15勝 / 18試合
  • 2014/15 6勝 / 13試合
  • 2015/16 14勝 / 17試合
  • 2016/17 9勝 / 19試合
  • 2017/18 2勝 / 15試合
  • 2018/19 1勝 / 24試合
  • 2019/20 1勝 / 16試合
  • 2020/21 3勝 / 16試合
  • 2021/22 1勝 / 9試合(1/1時点)

※ 試合数は高梨がエントリーしていない分も含む。

女子WCは日本シリーズ4試合が中止となり、代替試合も組まれていないので次戦ヴィリンゲンまで4週間も空くことになる。
この間に五輪に向けての調整を図るものと思われるが、高梨は良いイメージを持って調整に臨めるだろう。

同じく良いイメージを持っていると思われるのは勢藤優花。
第6戦と7戦の連続10位を上回る9位。シングルは2019/20リュブノでの9位以来2シーズンぶり。
踏切に鋭さが出てきていると感じられるし、空中姿勢に丸みがあって効率よく風を捉えているように見える。
総合16位は高梨に次ぐ日本勢2番手。五輪混合団体メンバー入りに近づいている。

ジルベスターツアーを制したのはクラマー。
初戦はクリジュナルの後塵を拝し2位。この日は3位。優勝のないままのタイトル獲得となった。
コメントを見ると、やはりこの台には苦労させられたようだ。実際、踏切はほぼ毎回遅れていたように見えた。

初の試みとなった女子のKO方式。
通常より10人多い出場ということもあって上位と下位のレベルの差が大きく、よって番狂わせは起こりにくいかなとは感じられた。
また、2試合計4本しかなく、かつ点差の付きにくいHS94の台であることから2戦目での逆転が難しく、初日で大勢が見えてしまうところもやや難があるようにも思えた。

来年以降も同じ形で開催されるのかどうかは知らないが、改善すべきところは改善して良い大会に育って欲しいと思う。

Silvester Tour総合順位
1 M.クラマー519.4pt
2 N.クリジュナル-4.2
3 高梨 沙羅-6.4
4 U.ボガタイ-8.0
5 E.クリネツ-10.4

Silvester総合順位

なお、WC総合は高梨沙羅が5位に復帰。
勢藤優花は19位から岩渕香里らを抜いて16位に。
トップには依然独走態勢のクラマーがいる。

WC総合順位