第23回札幌市長杯大倉山サマージャンプ大会

小林陵侑が大倉山凱旋V 伊藤有希と坂野旭飛が他を圧倒

2022年8月6日(土)札幌市 大倉山ジャンプ競技場 HS137/K123

小林陵侑

女子組(基本ゲート1本目22、2本目22)

1  伊藤 有希(土屋ホームスキー部) 164.9pt
2  中山 和(下川商業高校) 111.4pt
3  久保田 真知子(早稲田大学) 90.7pt

リザルト

少年組(基本ゲート1本目14、2本目14)

1  坂野 旭飛(下川商業高校) 168.0pt
2  西田 蓮太郎(下川商業高校) 122.5pt
3  中村 正幹(東海大学付属札幌高校) 112.9pt
 
4  杉山 律太(下川商業高校) 96.9pt
5  山川 伶欧(新潟新井高校) 88.6pt
6  森 恢晟(東海大学付属札幌高校) 75.5pt

リザルト

成年組(基本ゲート1本目14、2本目14)

1  小林 陵侑(土屋ホームスキー部) 251.1pt
2  佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部) 227.1pt
=3  二階堂 蓮(日本ビールスキー部) 213.2pt
=3  渡部 弘晃(東京美装グループスキー部) 213.2pt
 
5  葛西 紀明(土屋ホームスキー部) 202.3pt
6  竹内 択(team taku) 198.0pt

リザルト 男子総合リザルト


観戦無料。シャトルバス無料。
大会の数週間前には、大会をPRする新聞広告が少なくとも二度掲載された。
イベントが組まれキッチンカーやビアガーデンがお目見えした。また、札幌のワールドカップやUHB杯などではお馴染みとなったMC氏とDJ氏も登場し場内を盛り上げた。

加えて北京オリンピック効果もあっただろう。
小林陵侑による個人NHとLHの金・銀ふたつのメダルの獲得は、新たなファン層を生じさせた。
オリンピック以降初の大倉山登場となった陵侑。彼が動くと、それに合わせて人だかりも大きく動いた。

札幌市長杯大倉山サマージャンプ大会

夏の札幌市長杯に、これだけ多くの観客が訪れたのは少なくともここ10年では無かったことと記憶する。
天気にも恵まれて、多くの方が大会を楽しまれたであろうことはとても喜ばしい。
選手も、ガラガラの観客の前で飛ぶよりもはるかに意気に感じることだろう。

女子組

伊藤有希
1 伊藤 有希(土屋ホームスキー部)
中山和
2 中山 和(下川商業高校)
久保田真知子
3 久保田 真知子(早稲田大学)
五十嵐 彩佳
4 五十嵐 彩佳(ガスワンスキーチーム)
岩崎里胡
5 岩崎 里胡(下川商業高校)
葛西優奈
6 葛西 優奈(早稲田大学)

少年組

坂野旭飛
1 坂野 旭飛(下川商業高校)
西田 蓮太郎
2 西田 蓮太郎(下川商業高校)
中村 正幹
3 中村 正幹(東海大学付属札幌高校)
杉山 律太
4 杉山 律太(下川商業高校)
山川 伶欧
5 山川 伶欧(新潟新井高校)
森 恢晟
6 森 恢晟(東海大学付属札幌高校)

成年組

小林 陵侑
1 小林 陵侑(土屋ホームスキー部)
佐藤幸椰
2 佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部)
二階堂蓮
=3 二階堂 蓮(日本ビールスキー部)
渡部 弘晃
=3 渡部 弘晃(東京美装グループスキー部)
葛西 紀明
5 葛西 紀明(土屋ホームスキー部)
竹内 択
6 竹内 択(team taku)

大倉山では、時として3m/sを超すような向かい風が吹くことも珍しくはないが、この日の最高値は+1.47。
ゲート変更は陵侑が行った2本のコーチリクエストによるものだけ。
比較的穏やかに試合は進行したと言える。

K点に届いたジャンプは男子11本、女子0本。HSオーバーは無し。
多くの観客が集まった試合なので、もう少しスペクタクル性があってもよかったかなという気がしないでもない。
ただ、昨シーズンの札幌はゲート設定が高すぎる試合が散見された。それを思えば、このぐらいの設定が妥当だったのかも。

表彰式

札幌市長杯大倉山サマージャンプ大会
女子組
札幌市長杯大倉山サマージャンプ大会
少年組
札幌市長杯大倉山サマージャンプ大会
少年組
札幌市長杯大倉山サマージャンプ大会
成年組
札幌市長杯大倉山サマージャンプ大会
成年組

会場ではずっと大音量で音楽が鳴り続けて正直しんどかった。
音楽のせいで場内実況もよく聞こえない。もっともMC氏は大した情報を提供してはくれないのだけれど。
おかげで、試合展開がつかみにくかった。

ただ、MC氏やDJ氏が悪いとも思っていない。
彼等は彼らの仕事を全うしただけ。
ただ、私の好みに合わなかっただけ。
私はショーではなく、コンペティションが観たい。

伊藤有希

観戦無料、シャトルバス無料と告知された時から、札幌市はこの試合で2030オリンピック・パラリンピック招致の機運を盛り上げようとしているんだなということは容易に想像がついた。

一部誤解があるようだが、この日の試合を含む札幌3連戦は、この時期に例年開催されているものであって、オリ・パラ招致のために開催されたわけではない。
やや意地悪な言い方をすれば、むしろ札幌3連戦はオリ・パラ招致のプロモーションに利用されたという見方の方が正しいような気がする。(そのおかげで観客がたくさん集まったのだけど…)

ちなみに、3連戦のうち最初の二つは札幌市長杯。主催者の筆頭は札幌市。
なので、札幌市と秋元市長にしてみれば、この試合をプロモーションの絶好の機会と捉えるのは当然のことだろう。

札幌市が今年3月に行った市民の意向調査によると、北海道・札幌市で冬季オリンピック・パラリンピックを開催することを「賛成」「どちらかといえば賛成」と回答した人は、郵送調査 52.2%、インターネット調査56.5%、街頭調査 65.5% 
一方、「反対」「どちらかといえば反対」と回答した人は、郵送調査38.2%、インターネット調査26.2%、街頭調査26.2%

ただ、2020東京オリンピックの総括は済んでいるとは言い難く、ここに至っても新たに不正な金銭授受の問題が浮上してきてもいる。
今、新たに意向調査を行えば結果は大きく違ってくるのかもしれない。

そもそも、郵送調査は無作為抽出の1万人に対して回収は5,575通。約半数が回答すらしていない。
インターネット調査の回答数は5,540通、街頭調査は2,549通。
回答数の合計は13,864通。190万都市の札幌において市民の声を十分に聞いたとは言い難い。

当ブログでは、札幌オリンピックの招致に対する言及は今まで一切行ってこなかった。
札幌市民においても、招致に賛成とも反対とも言いにくい雰囲気があると感じられ、発言には慎重にならざるを得なかった。
実際、ブログ以外の場面でも、この件について今まで誰とも一度も話しをしたことがない。

でも、スキージャンプ競技を応援する者の一人として、選手・関係者が招致を望んでいるのだとしたら、それを支持するのがごく自然なことだと思っている。
“スキージャンプが大好きです。選手を応援しています。選手・関係者がオリンピック招致を望んでいることも知っています。でも、招致には反対です” というのは道理に合わない。それが私の考え。

だからこそ、札幌市と秋元市長の招致活動に苛立ちを覚える。
説明も対話も少なく、意向調査もおざなり。それでも招致ありきで前のめりになっている姿勢はあまりにも悪手にすぎないか。
これでは、支持しようとする者でさえ素直に支持できなくなってしまう。

この日の閉会式には、秋元市長をはじめ、全日本スキー連盟会長の勝木紀昭氏、オリパラプロモーション委員会特別顧問兼大会招致議員連盟会長の橋本聖子氏、プロモーション委員の原田雅彦氏が臨席した。

札幌市長杯大倉山サマージャンプ大会

橋本氏と原田氏が観客に向けてオリパラ招致に支持を求める挨拶を行ったが、秋元市長からは何もなし。
二人のメダリストを前面に立てたほうが訴求力があるという判断だったからだとは思うが、議員である橋本氏はまだしも、原田氏を矢面に立たせて自分はだんまりを決め込んだようにも映る。
これもまた悪手。

そもそも、この日は札幌市長杯。
私の記憶する限り、これまでは市長本人が会場に来ることはなく、それでも代理の方が来て閉会式で挨拶をしていたような気がする。
今回はせっかく来たんだから、何か話せばよかったのに。