好調クラフトが4勝目 イエラルは2年ぶりの表彰台
2022年3月19日(土) オーベルストドルフ(GER)HS235/K200
32nd World Cup Competition
1 | シュテファン・クラフト(AUT) | 413.0pt |
2 | ジガ・イエラル(SLO) | 411.3pt |
3 | ティミ・ザイツ(SLO) | 400.0pt |
10 | 小林 陵侑(土屋ホームスキー部) | 378.8pt |
16 | 佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部) | 361.7pt |
21 | 中村 直幹(Flying Laboratory SC) | 357.8pt |
40 | 佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部) | 149.7pt |
51 | 小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部) | 予選落ち |
クラフトが今季4勝目。
ここ6試合で3つの勝利と3位が2回と絶好調。
1本目は最長不倒となる232.0m。飛距離もさることながら、二人が満点を出した美しすぎる飛型点が効いた会心の飛躍だった。
2本目は条件も悪くヒヤヒヤ物ではあったけど、1本目の貯金が効いて1.7pt差でなんとか逃げ切った。
2位は久々に表舞台に登場したイエラル。
今季は全くと言ってよいほど目立った成績を残せていなかったが、そういう選手がいきなり表彰台に立つというあたりが、フライングという舞台の成せる業か。
2019/20リレハンメルでの2位以来となる2度目の表彰台に感極まったか少し涙ぐんでいるように見えた。派手に喜びを表すだけじゃなくてこういう姿も良いものだね。
3位は1週間前のフライング世界選手権でリンビークを猛追し銀メダルに輝いたばかりのザイツ。
4位にラニセク、8位にペテル。
いずれも同選手権団体戦の金メダルメンバーだが、やはりフライングは強い。
今季ワーストの10位とやや低調だった小林陵侑。
対してガイガーも9位だったために総合での差は3ptしか縮まらなかった。
残り3試合。
やはり、最終戦までもつれるか。
1 | 小林 陵侑(JPN) | 1504 | – |
2 | K.ガイガー(GER) | -55 | – |
3 | H-E.グランネル(NOR) | -328 | – |
4 | M.リンビーク(NOR) | -393 | – |
5 | S.クラフト(AUT) | -559 | 1up |
なお、1本目の終了後にすでに引退を発表していたリヒャルト・フライタークが登場。
妹のセリーナも現れて、大勢の観客に別れを告げるちょっとしたセレモニーが行われた。
奇しくも同日、伊東大貴が大倉山で引退試合を行った。
シーズンオフにひっそりとフェイドアウトするように辞めてしまう選手も多い。
でも、こうした「区切り」は大切だと思う。選手本人にとっても、ファンにとっても。