高梨沙羅 大会5連覇 小林陵侑 大会初制覇
2021年10月22日(金)札幌市 宮の森ジャンプ競技場 HS100/K90
女子組(基本ゲート1本目13、2本目10)
1 | 高梨 沙羅(クラレ) | 236.1pt |
2 | 丸山 希(北野建設SC) | 235.8pt |
3 | 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) | 231.0pt |
4 | 勢藤 優花(北海道ハイテクAC) | 206.8pt |
5 | 岩佐 明香(大林組スキー部) | 201.6pt |
6 | 小林 諭果(CHINTAIスキークラブ) | 200.0pt |
男子組(基本ゲート1本目5、2本目5)
1 | 小林 陵侑(土屋ホームスキー部) | 255.8pt |
2 | 佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部) | 236.7pt |
3 | 小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部) | 234.0pt |
4 | 二階堂 蓮(NSC札幌) | 231.4pt |
5 | 伊東 大貴(雪印メグミルクスキー部) | 230.7pt |
6 | 渡部 弘晃(東京美装グループスキー部) | 223.7pt |
気温6度。途中何度か雨具が必要なほどの雨が降った。
悪天候によりキャンセルとなった前日のスケジュールがこの日に移動してきたため、女子公式練習1本⇒男子公式練習1本⇒男子予選を行ってから1時間押しの11時30分にようやく1本目がスタート。
長丁場になることも予想されたけれど、寒さと雨模様の割には風は穏やかで、試合はちょっとびっくりするぐらいのペースでサクサクと進んだ。
ただ、女子の1本目は後半に行くにつれ向かい風が強まった。
基本ゲートは13番だったが、30人目で10番に下がり(茂野、岩渕、丸山)、33人目で8番に下がった(櫻井、勢藤、伊藤)。
それでも伊藤有希はヒルサイズに迫る99.0mを飛び綺麗にテレマークを入れて見せた。
これを見て、さすがに運営は最後の高梨沙羅に対しもう2段ゲートを下げざるを得なかった。
6番ゲート。
この日の男子の基本ゲートは2本とも5番ゲート。50cmの違いしかない。
高梨自身、初めての経験という超低速ゲート。
それでも90.5mとK点を超えてきた。
この時点でトップに伊藤。7.0pt差の2位に丸山、伊藤と3位高梨との差は8.1pt
しかし、2本目はほぼ無風。
10番ゲートに苦しむライバルたちを尻目に高梨はただ一人K点越えの90.5m
逆転優勝で全日本選手権ノーマルヒル5連覇を達成した。
高梨沙羅 全日本選手権NH 5連覇の記録
なお、ノーマルヒル制覇は上川中学校時代の第90回(2012.02.07 宮の森)と94回(2015.10.31 宮の森)を合わせて7度目。
女子組
女子に対して男子は、1本目から風は安定していた。
ただし、向かい風だった1本目に対して2本目は追い風にかわったのに基本ゲートは5番のまま。
追い風で5番はさすがにきつい。
そんな条件下でも小林陵侑には関係ないらしい。
1本目こそ佐藤慧一の後塵を拝したが、2本目は他に誰一人K点を超えられない中でヒルサイズに迫る97.0m
いったいどうやって飛んだのだろう?
小林陵侑は全日本選手権ノーマルヒル初制覇。
男子組
表彰式
予選と本戦の日を分けたために、札幌開催としては2015年の92回大会以来の平日開催となった今年の全日本選手権ノーマルヒル。
運営上の問題もあるので致し方ない部分はあるが、オールスター大集合のこのような大会が平日に行われるのはなんとももったいない。
五輪シーズンの始まりとあって、びっくりするほどたくさんの報道陣が来ていたが、観客の数はそれよりもはるかに少なかった。
それと、前から何度か触れてきたけど、この表彰式のやり方はどうなんだろう?
ジャンプ台を背景にしたいのはわかるんだけど、おかげで観客からは極めて見ずらい。