2013/14 FISスキージャンプワールドカップ個人女子第6戦札幌

2014年1月11日(土) 札幌 宮の森ジャンプ競技場  HS100

高梨沙羅 歴代単独最多の通算14勝目 伊藤有希 自身最高位4位


高梨沙羅

 

今まで宮の森や大倉山で見た沙羅のジャンプは、高いところからひらひらと舞い降りるような印象があったんだけど、今日はどちらかというと、低くランディングバーンを這うように伸びるジャンプという印象。
かつてのダイナミックさがやや影をひそめたような気がしなくもないが、おそらくこれは「進化」なのだろう。

2本目でコーチリクエストによりゲートを下げたが、今シーズンからの新ルールにより飛距離が足りなくて加点なし。
それもあって2本目だけを見ればフォークトに1.9ポイント差の辛勝だけど、1本目の貯金もあったんで、まぁ危なげない勝利と言っていいいんじゃないでしょうかね?

 

圧巻は有希の2本目。
2本目だけで見れば3位。昨日の公式練習(4位)も予選(3位)も今日の試技(4位)も絶好調だったのに唯一上手くいかなかったのが1本目(17位)

アバクモワがあまり調子よさそうではなかっただけに、1本目さえなんとかできていたらボディウムに立てたはず。
明日に期待。

 

ほかの日本勢は、2本目に進めずじまい。
ソチ出場権の残り1+1枠が懸かっているだけに力が入りすぎたかな。
これも明日に期待。

 


高梨沙羅
優勝 高梨 沙羅 (クラレ) 254.5


アバクモワ
2位 カリーナ・フォークト (ドイツ) 240.7


フォークト
3位 イリーナ・アバクモワ (ロシア) 224.1


伊藤有希
4位 伊藤 有希 (土屋ホームスキーチーム) 219.6


渡瀬あゆみ
33位 渡瀬 あゆみ (アインファーマシーズスキークラブ) 85.6


岩渕香里
37位 岩渕 香里 (松本大学)  82.8


小浅星子
38位 小浅 星子 (ライズJC) 82.5


茂野美咲
39位 茂野 美咲 (CHINTAIスキークラブ) 81.6


小林諭果
41位 小林 諭果 (早稲田大学) 81.1


吉泉賀子
42位 吉泉 賀子 (日本空調サービススキーチーム) 77.3


山口瑞貴
49位 山口 瑞貴 (札幌大学)


竹田歩佳
50位 竹田 歩佳 (ライズJC)


予選落ち
岩佐 明香 (札幌日本大学高校)
山田優梨菜 (白馬高校)

 


高梨沙羅 優勝
左から フォークト  高梨  アバクモア

 

 

観客の入りは昨年と同じくらい。
今年はもっともっと人であふれるんじゃないかと思っていたのでちょっと拍子抜け。

 

 

最後に・・・
FMノースウェーブのDJを流す新しい試みは悪くはなかったが、競技を行っていない時間だけにとどめるべきであり、青野さんらの場内実況に被せるのはいかがなものか?

ランディングバーン横の観戦エリアからは電光掲示板も大型モニターも見えないので、飛距離、ポイント、順位といった情報は場内実況で得るより他ない。

そこに横からごちゃごちゃ被せられたら肝心な情報が聞こえないんだよ!

会場を盛り上げることは必要だけど、競技そのものを楽しむことがまずは第一。
その邪魔をしてまで無理やり観客を煽るのは本末転倒。

なぜこのような音声多重放送を行ったのか、まったくもって理解に苦しむ。