高梨沙羅 3連覇 小林潤志郎 2年ぶり2度目の大会V
2019年10月26日(土) 札幌市 宮の森ジャンプ競技場 HS100/K90
女子組(ゲート1本目11、2本目11)
1 | 高梨 沙羅(クラレ) | 253.0pt |
2 | 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) | 210.0pt |
3 | 丸山 希(明治大学) | 201.5pt |
4 | 小林 諭果(CHINTAIスキークラブ) | 169.5pt |
5 | 岩渕 香里(北野建設) | 168.0pt |
6 | 岩佐 明香(大林組スキー部) | 158.5pt |
男子組(ゲート1本目5、2本目5)
1 | 小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部) | 245.5pt |
2 | 佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部) | 239.0pt |
3 | 小林 陵侑(土屋ホームスキー部) | 235.0pt |
4 | 竹内 択(team taku) | 233.5pt |
5 | 伊藤 将充(土屋ホームスキー部) | 230.5pt |
6 | 佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部) | 229.5pt |
全日本選手権は元々は冬に開催されていたが、2015年第94回大会以降は秋開催となった。
それまで、WC組不在で決めていた全日本チャンピオンの座を全員参加で競わせようというのがその趣旨。
ただ、秋開催とはいえ、全日本チャンピオンの座をかけた戦いをサマー仕様でやるというわけにはいかなかったのだろう。ランディングバーンは夏仕様だがインランはアイストラックを使用しており、あくまでも冬の大会として開催されてきた。
今年も当然そうだと思っていたのだが、なんとサマートラックが使われているではないか。
そのことを知ったのは翌日の大倉山。場内に流れた優勝インタビューでアナウンサーが「大倉山の夏のバッケンレコードが更新されました」と言ったのを聞いて、えっ? 夏のバッケン? ってことはアイストラックじゃなかったの? って。
帰ってからNHK杯の映像を見てみると、なるほど確かにサマートラックだ。
宮の森の全日本NHは映像が無いので確認できないが、リザルトを見ると夏のバッケンホルダーが記載されているので、こちらもサマートラックが使用されていたということで間違いなさそう。
10月下旬とはいえ、日中はまだまだ気温が高くなる日がある。
事実、日差しが強くてアイストラックが溶けてしまい2016年第96回大会NH(蔵王)では男子2本目が、2018年第97回大会NH(白馬)では女子2本目がそれぞれキャンセルされている。
同じ轍を踏むまいとして、アイストラックでの開催を断念したということだろうか。
でも、実はこれ、けっこうな大事件なんじゃないのかな?
1923年(大正12年)から続く歴史と伝統のある国内最高峰のスキージャンプ大会が、98回目にして史上初めてサマージャンプ大会仕様で開催されたわけだから。
女子組
1 高梨 沙羅(クラレ)
2 伊藤 有希(土屋ホームスキー部)
3 丸山 希(明治大学)
4 小林 諭果(CHINTAIスキークラブ)
5 岩渕 香里(北野建設)
6 岩佐 明香(大林組スキー部)
男子組
1 小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部)
2 佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部)
3 小林 陵侑(土屋ホームスキー部)
4 竹内 択(team taku)
5 伊藤 将充(土屋ホームスキー部)
6 佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部)
K点付近では、試技から1本目にかけては風はほぼ感じられなかった。
男子2本目から風が吹き始めたが、それでもそれほど強さは感じられなかった。
ところが、報道では「風が強く、向きもめまぐるしく変わる悪条件」とある。
実際、リザルトを見ると1本目と2本目の順位に大きな乖離のある選手が目立つ。
おそらくは上の方で良くない風が吹いていたのだろう。
高梨沙羅は、3年連続5度目の全日本選手権NH制覇。
小林潤志郎は、2年ぶり2回目の制覇。
表彰式
女子組
女子組
男子組
男子組
表彰式の際の佐藤幸椰のスキーは丸山希からの借り物。
以前の記事で、シモン・アマンのスキー板の先端がほぼ平らであることに触れたが、幸椰はこの夏からアマンと同じモデルの板に変えたらしい。
この板で幸椰は今夏のGPで総合2位の結果を出したわけだが、表彰式でその板をまじまじと観察しようと思っていたのに、まさか借り物だなんて…
女子組4位の小林諭果は笑顔で表彰式に臨んでいるが、実は2本目のブレーキングで転倒して担架で運ばれている。
で、翌日のNHK杯を棄権。会場に姿を見せてはいたけれど、左足を引きずっていた。
大事なければ良いけど…
紅葉がきれい。
でも、落ち葉がインランに舞い降りて、それの除去にしばし中断を余儀なくされたりもする。