2020/21 FISスキージャンプワールドカップ男子個人第15戦ラハティ

ヨハンソン2季ぶりV グランネルは転倒で勝利を失う

2021年1月24日(日)ラハティ(FIN)HS130/K116

18th World Cup Competition

1  ロベルト・ヨハンソン(NOR) 265.9pt
2  マルクス・アイゼンビヒラー(GER) 264.2pt
3  カール・ガイガー(GER) 264.0pt
 
9  小林 陵侑(土屋ホーム) 252.7pt
18  佐藤 幸椰(雪印メグミルク) 244.7pt
20  佐藤 慧一(雪印メグミルク) 243.4pt
31  小林 潤志郎(雪印メグミルク) 112.0pt
34  岩佐 勇研(東京美装グループ) 111.2pt

予選リザルト オフィシャル リザルト


1本目で文句なしのパフォーマンスを見せたグランネル。最長不倒となる132.5m。しかも見事にテレマークを入れて見せた。
点差の付きにくい小さめのこの台で、2位ガイガーに10.2pt、3位ヨハンソンに10.3ptの差をつけた。
いや、点差以上の差を感じさせる強さがあった。

しかし、その強さが仇となった。
2本目は137.5m。飛びすぎてしまい尻もちをつくような形での着地となり、そのまま転倒。飛型点は26点。万事休す。
4位まで落ちてしまい表彰台すら失ってしまった。

怪我がなかったことが幸いだったグランネル。
パフォーマンス自体は落ちていないが、5連勝の時には味方してくれていた運に、以降は多少そっぽを向かれ続けているという気はする。

勝利が転がり込んだヨハンソンは、2018/19オスロ以来2シーズンぶりの勝利。通算3勝目。
グランネルの転倒を見届け、リーダーボードの前で複雑な表情を見せたが勝ちは勝ちだ。
2戦連続の表彰台。総合順位を4つ上げて4位に浮上してきた。

アイゼンビヒラーは第7戦エンゲルベルク以来8戦ぶりの表彰台。
ヨハンソンとの差は僅かに1.9pt。2本目の着地が決まっていれば勝敗はわからなかった。

そのアイザイと僅か0.2pt差の3位となったガイガー。
しばらく精彩を欠いていたが、前日の団体戦も含めて久々に良いパフォーマンスを見せた。
小さめの台であることがその要因の一つであろうか。

僅差となった表彰台の3人。
グランネルにしたって、表彰台には0.5pt足りなかっただけ。
大勝できるはずだった選手が、飛びすぎたがゆえに勝利を失うとは、なんとも皮肉な結果だと改めて思う。

カメラ位置のせいなのか、どの選手も中後半での前傾が深く随分とイケイケな感じで飛んでいるように見えた。
数値上はそれほどでもないが、下の方では意外と向かい風はそこそこ強かったのかもしれない。

小林陵侑もその例に漏れず。けっこう攻めているように見えた。
1本目は24位と散々だったが2本目ではトップ。爆上げして3戦連続のシングルとなる9位。
1本だけだったとはいえ自信にもなるだろうし、可能性も感じさせてくれた。

総合順位(暫定)