グランネル ノルウェー人として初の5連勝
2020年12月20日(日)エンゲルベルク(SUI)HS140/K125
8th World Cup Competition
1 | ハルヴォア-エグナー・グランネル(NOR) | 305.4pt |
2 | マルクス・アイゼンビヒラー(GER) | 303.7pt |
3 | ピオトル・ジワ(POL) | 296.2pt |
9 | 佐藤 幸椰(雪印メグミルク) | 284.8pt |
16 | 小林 陵侑(土屋ホーム) | 272.0pt |
31 | 中村 直幹(東海大学札幌SC) | 122.3pt |
37 | 小林 潤志郎(雪印メグミルク) | 118.2pt |
45 | 伊東 大貴(雪印メグミルク) | 107.2pt |
46 | 佐藤 慧一(雪印メグミルク) | 106.0pt |
またもグランネルが来た。
1本目3位からの逆転勝利。
ノルウェー人としてワールドカップで5連勝を達成した最初の選手となった。
1本目は、この日の最長不倒となるHSオーバーの141.5mを飛ぶも3位。
しかし、トップで折り返したジワとの差はわずかに2.9pt。
いや、9位のボイド-クローズ(!)までが10pt以内にひしめく大混戦。
この日も前日同様に追い風が強い。
決してギャンブル性のある展開ではなかったが、それでも予断を許さない。
実際、前日の佐藤幸椰とヨハンソンに訪れたような魔の刻が、この日も少なからずあった。
しかし、グランネルは勝ち切った。
ジワをはじめ、1本目2位の佐藤幸椰、4位のフーバー、5位のストッフらが失速する中、2本目だけで見れば2位のスコアながら見事に逆転を果たした。
圧倒的な強さという感じではないのだが、失敗が極めて少ない。そうやって勝利を重ねてきた印象が強い。
開幕から7戦で5勝。これは2018/19シーズンの小林陵侑よりもペースが速い。
ちなみに、小林陵侑はここエンゲルべルクでの勝利からジャンプ週間を経て、史上最多タイ5人目となる6連勝を果たした。
グランネルはどうか?
2位のアイゼンビヒラーは、1本目7位からそのポジションを掴んだ。
今季は開幕2連勝を果たしたが、その後は5連勝のグランネルに差をつけられてきた。
快進撃を止められないまでも、オーバーオール上は最少失点に持ち込めた。
主導権は完全には渡し切っていない。
1本目を、トップからわずか1.5pt差の2位で折り返した佐藤幸椰には、はっきりと「勝利」の二文字が見えていた。
しかし、それを意識しすぎたか2本目は24位のスコアで最終9位。
一方、2本目10位の小林陵侑は、今季一番納得できる内容らしく、気持ちよく飛べたのだそうだ。
さて、クリスマス前のここまでの個人7戦の総合順位は次の通り。
- グランネル(NOR) 600pt
- アイゼンビヒラー(GER) -137pt
- ヨハンソン(NOR) -356pt
- ジワ(POL) -362pt
- ラニセク(SLO) -381pt
- パシュケ(GER) -388pt
- クバツキ(POL) -395pt
- 佐藤幸椰(JPN) -407pt
- フーバー(AUT) -418pt
- ストッフ(POL) -422pt
次戦は、いよいよジャンプ週間。