コスが今季2勝目 葛西紀明は4季ぶりの海外WC出場 小林陵侑は日本人最多の通算64回目の表彰台
Official Results
1 | ロブロ・コス(SLO) | 262.5pt |
2 | アンドレアス・ヴェリンガー(GER) | 257.1pt |
3 | 小林 陵侑(TEAM ROY) | 254.9pt |
25 | 二階堂 蓮(日本ビールスキー部) | 225.1pt |
26 | 小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部) | 220.7pt |
38 | 葛西 紀明(土屋ホームスキー部) | 102.6pt |
竹内 択(team taku) | 予選52位 |
1月に中止となったシュチルクの代替試合。
午前中に行われた女子の試合に比べると風が強まりラハティらしさがより顕著になった。
クラフトは、この風に捕まったか1本目でふらふらと空中をさまよい105.0mに落下。今季2度目のノーポイントに終わってしまった。
2本の順位に大きな乖離が見られる選手が多い中、上手くまとめたコスが1本目5位からの逆転優勝。
レークプラシッドでの初優勝の時は、挙動不審ともいえるほどの様々な表情や振る舞いを見せたが今回は割と普通。
1本目8位から2本目はHSオーバーで表彰台を掴んだ小林陵侑。
前戦オーベルストドルフで日本人最多タイの63回目の表彰台となり単独トップにあと一つと迫っていたが、そこから最速でその記録を手に入れた。
目の前でその記録を抜かれることになった葛西紀明。
だが、正直この記録達成の場に葛西がいるということが信じられない。
選考基準上は時点ではあったが、中村直幹の負傷により繰上りでこの遠征のメンバー入りを果たした。
41位で予選突破。
札幌では第1戦の予選が45位、第2戦が49位だったので、まずはこの順位での予選突破に驚かされる。
残念ながらポイント獲得とはならなかったがヨーロッパ中がノリアキ・カサイに湧いた。そのことが何よりもうれしい。
葛西紀明の海外でのWC出場は2019/20第5戦クリンゲンタール以来4シーズンぶり。
このシーズンの葛西は開幕から不調。5試合で3戦が予選落ち。残る2戦もノーポイント。
チームは陵侑を除いていったん帰国しエンゲルベルクはCOCチームが出場。ジャンプ週間から再びAチームが戻ってきたが、そのリストに葛西の名前はなかった。
入れ替わってメンバー入りし台頭してきたのが佐藤慧一。”新旧交代”をまざまざと感じさせた。
それから4年。紆余曲折はあったが、こうして最高峰の舞台に戻ってきた。
もちろんこれは自力で掴んだもの。
やはり葛西紀明は不死鳥と呼ぶにふさわしい。