勢藤理桜 大倉山初V 小林陵侑3連勝 竹花大松2連勝
2019年8月3日(土) 札幌市 大倉山ジャンプ競技場 HS137/K123
女子組(ゲート1本目25、2本目27)
1 | 勢藤 理桜(下川商業高校) | 211.6pt |
2 | 岩佐 明香(大林組スキー部) | 183.4pt |
3 | 小林 諭果(CHINTAIスキークラブ) | 175.2pt |
少年組(ゲート1本目11、2本目10)
1 | 竹花 大松(東海大学付属札幌高校) | 162.8pt |
2 | 二階堂 蓮(下川商業高校) | 156.4pt |
3 | 小林 龍尚(盛岡中央高校) | 106.9pt |
4 | 工藤 漱太(下川商業高校) | 92.5pt |
5 | 日下 瑠基(下川商業高校) | 60.9pt |
6 | 大井 駿(札幌日本大学高校) | 58.9pt |
成年組(ゲート1本目11、2本目10)
1 | 小林 陵侑(土屋ホームスキー部) | 256.4pt |
2 | 伊東 大貴(雪印メグミルクスキー部) | 231.9pt |
3 | 竹内 択(team taku) | 181.8pt |
4 | 渡部 弘晃(東京美装グループスキー部) | 169.9pt |
5 | 清水 礼留飛(雪印メグミルクスキー部) | 167.3pt |
6 | 藤田 慎之介(東海大学) | 158.7pt |
男子組総合(ゲート1本目11、2本目10)
1 | 小林 陵侑(土屋ホームスキー部) | 256.4pt |
2 | 伊東 大貴(雪印メグミルクスキー部) | 231.9pt |
3 | 竹内 択(team taku) | 181.8pt |
4 | 渡部 弘晃(東京美装グループスキー部) | 169.9pt |
5 | 清水 礼留飛(雪印メグミルクスキー部) | 167.3pt |
6 | 竹花 大松(東海大学付属札幌高校) | 162.8pt |
チャレンジカップは、大倉山と宮の森の管理運営を行っている株式会社札幌振興公社の設立60周年を記念して2017年に新たに誕生した大会。
昨年は大倉山がランディングバーンの改修工事中で使えなかった為に宮の森で開催され、今年はナイトゲームとして開催され、かつ、大会名も微妙に変わるなど、過去3大会でそれぞれ違った趣を見せる。
16時スタートの公式練習は、右斜め下からの強烈な風が吹き上げて、とてもじゃないけど飛べる状況になく1時間ディレイ。
17時にスタートした頃には風はかなり収まったとはいえ依然としてそこそこ強い。
その風をうまく掴んだか勢藤理桜が1本目で「人生初のK点越え」となる125.0m飛び圧勝。大倉山での初勝利となった。
168cmと長身の4歳上の姉:優花に対して154cmと小柄な理桜。それでも繰り出すジャンプは力強くダイナミックだ。
ちなみに、人生初のK点越えは「ちょっと怖かったけど、楽しかった」んだそうだ。
少年組では竹花大松が2連勝。
開幕戦となった全日本朝日大会では二階堂蓮に敗れたが札幌の2試合で借りを返した。
この日は男子組総合でも6位に入る好成績。
成年組では、今季初めて小林陵侑がその強さを見せつけた。
2連勝中だったとはいえ、前日の宮の森では2位に0.5pt差の辛勝。名寄でも圧倒的な強さという感じではなかった。
でも、この日はどうだ。1本目でこの日ただ一人のHSオーバーとなる141.5m。2本目でもただ一人K点に迫った。無敵感が半端ない。
陵侑には差をつけられはしたけれど、心機一転のベテラン二人-伊東大貴と竹内択-がしっかりと結果を出したことがすごくうれしい。
女子組
1 勢藤 理桜(下川商業高校)
2 岩佐 明香(大林組スキー部)
3 小林 諭果(CHINTAIスキークラブ)
4 茂野 美咲(CHINTAIスキークラブ)
5 五十嵐 彩佳(札幌大学)
6 大井 栞(早稲田大学)
少年組
1 竹花 大松(東海大学付属札幌高校)
2 二階堂 蓮(下川商業高校)
3 小林 龍尚(盛岡中央高校)
4 工藤 漱太(下川商業高校)
5 日下 瑠基(下川商業高校)
6 大井 駿(札幌日本大学高校)
成年組
1 小林 陵侑(土屋ホームスキー部)
2 伊東 大貴(雪印メグミルクスキー部)
3 竹内 択(team taku)
4 渡部 弘晃(東京美装グループスキー部)
5 清水 礼留飛(雪印メグミルクスキー部)
6 藤田 慎之介(東海大学)
表彰式
女子組
女子組最長不倒賞 勢藤 理桜(125.0m)
少年組
少年組最長不倒賞 竹花 大松(118.5m)
成年組
成年組最長不倒賞 小林 陵侑(141.5m)
昨年改修された大倉山。
こけら落としは11月2日の第19回札幌市長杯大倉山サマージャンプ大会だったけれど、これはアイストラックで行われた冬の大会。
よって、今日のこの試合が改修後に初めて開催される夏の大会となる。
この大会が改修後の初大会であり、ランディングバーンに雪がない状態では初めてHS137/K123というプロフィールで行われる大会ということになる。
ただし、アプローチは既にアイストラックとなっており、サマージャンプとは銘打っているものの冬の大会として行われる。よって、バッケンレコードについても冬の記録が適用されるが、前述のとおり2016年3月から冬はHS137/K123というプロフィールで行われているので、この試合で冬のバッケンレコードがリセットされることはない。
リセットされるのは来年最初のサマー大会。それがHS137/K123で行われる初のサマー大会になるので、その試合で最長不倒を出した者が新たな夏のバッケンレコードホルダーとなる。
つまり、この試合で最長不倒を出した小林陵侑と勢藤理桜が夏のバッケンホルダーとなったわけだ。
この試合は、2019WC札幌大会同様に北海道コンサドーレが集客に絡んでいる。
既に報道されている通り、12月1日に、札幌市と北海道コンサドーレ札幌の運営会社コンサドーレがウィンタースポーツの普及に関する連携協定を締結しました。
協定内容として各大会のPR・運営、選手の育成などで協力していくことが盛り込まれたとのことです。今年のワールドカップ札幌大会でも情報発信や集客などに相互に取り組むようで、PRポスターのデザインをコンサドーレが手掛け、会場にDJを派遣する予定とのこと。
公式ホームページの開設も企画チケットの販売も、その一環なのでしょう。
色々なイベントを組み、DJ派遣も行われたけれど、客はいつも通りに少ない。
新規のお客さんも少しは居たようだが、何よりも絶対数が圧倒的に少ない。
正直、集客作戦は成功したとは言い難い。
DJはWCの時と同じ人だったようだが、上の方のスピーカーには流れておらず下のスピーカーだけで流していた模様。
上のスピーカーで流れていたのは青野さんとカタダさんのメインMCのみ。おそらく下では両方が流れる音声多重放送だったと思われる。
ただし、メインMCはDJがしゃべっているときはしゃべらずに基本は選手紹介のみ。実況や情報提供はDJが勤めていたようだが、それは上ではほとんど聞こえない。
つまり上は選手紹介以外の情報は無し。
なんだこれ?
それと、表彰式は何故あの位置?
客に見せたくないのであれば、報道陣だけ集めて隔離した場所でやればいいのに。
右斜め下から吹く強すぎる風により散水の度にランディングバーン横の観戦スタンドは水浸しに。
その都度避難を強いられたけれど、最初の一発で身体中がびしょ濡れになるほど水を浴びてしまった。
陽が沈むにつれ気温が下がり、濡れた服がいつまでも乾かない上に風もあるので結構寒い。札幌は前日まで熱帯夜が続いていたぐらいだから上着なんか持ってきていないし…
試合終了はちょうど20時。
スタートが1時間遅れなければ、ナイタージャンプ大会とはいえ本格的に暗くなる前に試合は終わっていたことになる。