伊東大貴 今季初V 丸山3連勝 藤田2連勝
2018年8月5日(日) 札幌市 宮の森ジャンプ競技場 HS100/K90
女子組(ゲート1本目20、2本目18)
1 | 丸山 希(明治大学) | 248.0pt | 99.5m | 93.0m |
2 | 岩佐 明香(日本大学) | 225.5pt | 95.5m | 86.0m |
3 | 鴨田 鮎華(下川商業高校) | 216.0pt | 90.0m | 87.0m |
少年組(ゲート1本目5、2本目4)
1 | 藤田 慎之介(東海大学付属札幌高校) | 206.0pt | 87.5m | 85.0m |
2 | 竹花 大松(東海大学付属札幌高校) | 194.5pt | 82.0m | 85.0m |
3 | 二階堂 蓮(下川商業高校) | 190.5pt | 82.0m | 83.5m |
4 | 池田 龍生(蘭越町スキー連盟) | 169.0pt | 81.0m | 74.5m |
5 | 日下 瑠基(下川商業高校) | 161.0pt | 82.0m | 70.0m |
6 | 中村 愛斗(長野飯山高校) | 158.0pt | 79.5m | 71.5m |
成年組(ゲート1本目5、2本目4)
1 | 伊東 大貴(雪印メグミルクスキー部) | 248.0pt | 98.0m | 91.0m |
2 | 竹内 択(北野建設) | 245.5pt | 94.0m | 94.5m |
=3 | 小林 陵侑(土屋ホームスキー部) | 236.0pt | 93.5m | 91.0m |
=3 | 内藤 智文(古河市スキー協会) | 236.0pt | 93.0m | 92.0m |
5 | 渡部 弘晃(東京美装グループスキー部) | 219.0pt | 92.5m | 85.0m |
6 | 作山 憲斗(北野建設スキー部) | 207.5pt | 86.5m | 86.0m |
男子総合(ゲート1本目5、2本目4)
1 | 伊東 大貴(雪印メグミルクスキー部) | 248.0pt | 98.0m | 91.0m |
2 | 竹内 択(北野建設) | 245.5pt | 94.0m | 94.5m |
=3 | 小林 陵侑(土屋ホームスキー部) | 236.0pt | 93.5m | 91.0m |
=3 | 内藤 智文(古河市スキー協会) | 236.0pt | 93.0m | 92.0m |
5 | 渡部 弘晃(東京美装グループスキー部) | 219.0pt | 92.5m | 85.0m |
6 | 作山 憲斗(北野建設スキー部) | 207.5pt | 86.5m | 86.0m |
伊東大貴が好調だ。
今季出場した3戦は、名寄3位、札幌市長杯3位、そしてこの日は優勝。
もっとも大貴にとって、これは取り立てて言うほどの成績ではないのかもしれない。
ただ、今季は状況が大きく異なる。
昨季WC開幕戦での転倒による右肩亜脱臼は選手生命を脅かすほどの重傷だったと聞く。
その後はリハビリに専念したためにWCの出場は僅か2戦にとどまり、無理を承知で臨んだ平昌五輪も精彩を欠いた。「4年後」について明言しなかったことで「引退か?」と囁かれたりもした。
そうした状況で迎えた新シーズンだ。
2019年2月の世界選手権を目指す意向は示している。そのためには、まずはWCチームに復帰しなければならない。
幸先の良いスタートは切れた。
丸山希の勢いが止まらない。
今季初戦の全日本朝日では2位だったが、NH3試合で3連勝。
前日の試合の記事に、“こと飛距離に関しては国内に今ライバルはいないと思わせるパフォーマンスが続いている” と書いたが、この日も1本目で岩佐明香に4.0m、2本目は鴨田鮎華に6.0mの差をつけた。
17日・18日のフレンシュタートでのGPが俄然楽しみになってきた。
藤田慎之介は今までのうっ憤を晴らすかのように2連勝。
何よりもすごいのは、成年組を含めた男子総合順位で8位となったこと。
6位の作山憲斗とは1.5pt差。距離にすると1mもない差だ。
これと同じパフォーマンスをLHでも出せるかどうか。それを見てみたい。
女子組
① 丸山 希(明治大学)
② 岩佐 明香(日本大学)
③ 鴨田 鮎華(下川商業高校)
4 御家瀬 恋(イトイ産業)
5 宮﨑 彩音(長野飯山高校)
6 茂野 美咲(CHINTAIスキークラブ)
少年組
① 藤田 慎之介(東海大学付属札幌高校) 男子総合8位
② 竹花 大松(東海大学付属札幌高校) 男子総合16位
③ 二階堂 蓮(下川商業高校) 男子総合18位
4 池田 龍生(蘭越町スキー連盟) 男子総合=22位
5 日下 瑠基(下川商業高校) 男子総合27位
6 中村 愛斗(長野飯山高校) 男子総合28位
成年組
① 伊東 大貴(雪印メグミルクスキー部) 男子総合1位
② 竹内 択(北野建設) 男子総合2位
=③ 小林 陵侑(土屋ホームスキー部) 男子総合=3位
=③ 内藤 智文(古河市スキー協会) 男子総合=3位
5 渡部 弘晃(東京美装グループスキー部) 男子総合5位
6 作山 憲斗(北野建設スキー部) 男子総合6位
表彰式
女子組 岩佐、丸山、鴨田
女子組最長不倒賞 丸山 希(99.5m)
少年組 竹花、藤田、二階堂
池田、日下、中村
少年組最長不倒賞 藤田 慎之介(87.5m)
成年組 竹内、伊東、内藤、小林
渡部、作山
男子組最長不倒賞 伊東 大貴(98.0m)
前日の札幌市長杯に比べて難しい風が吹いた。
K点付近は常に向かい風だったが、45m付近の風車はクルクルと向きを変えた。
男子の試技では、内藤智文や渡部弘晃でさえもまとものジャンプにならなかったし、前日2位だった栃本翔平は1本目でその餌食となってしまった。
1本目17位と出遅れた葛西紀明は、2本目で長い風待ち。
名寄9位、札幌市長杯13位と振るわないレジェンドに忖度したわけではなかったのだろうけど、結局たいして状況は好転せぬままシグナルは青に。結果は17位。
ベスト体重にほど遠いこと、板を2センチ短くしたこと、そして風。
「全部揃って成績が出ないんだと信じたい」と、珍しくやや弱気なコメント。
白馬GPも例年通りに終わると予想するならば、この夏は見せ場なく過ぎることになる。
このチャレンジカップは、大倉山と宮の森の管理運営を行っている株式会社札幌振興公社の設立60周年を記念して昨年新たに誕生した大会
昨年は大倉山チャレンジカップ2017サマージャンプ大会として、大倉山を舞台に開催されたけど今年は宮の森。
というのも、現在、大倉山がランディングバーンの改修工事中で使えないため。
ところで、ランディングバーンの改修工事って、例の「なんちゃってHS137仕様」の
改修だと理解しているんだけれど、それでいいんだよね?
今日の試合は、大倉山のプロフィールであるHS134/K120を3.0m後ろにずらしてHS137/K123で開催するとは聞いていた。
FISの指摘があって、落下型ではなく緩やかにランディングする形に変更したとのこと。
なので単にk点とHSをずらしただけではなくてランディングバーンの形状も雪を盛って緩やかにしたらしい。
画像ではちょっとわかりずらいかもしれないけど。第87回宮様スキー大会国際競技会ラージヒル(2016年3月6日の記事)
2016年3月以降、冬の大倉山は、雪を盛ることでランディングバーンの形状を緩やかにする「なんちゃってHS137仕様」となったけど、もちろんこれが可能なのは冬のみ。
夏は依然としてランディングバーンの形状も急なままのHS134仕様だったので、今夏ようやくその改修を行い、正真正銘のHS137仕様に生まれ変わるってことだよね?
調べてみたけれど、「ランディングバーンの改修工事」とは書いてあっても、具体的に何をどう改修するのかが明記されたものを見つけられなかった。
いずれにしても、現在、大倉山は改修工事中。
そのために、今年のチャレンジカップは宮の森での開催となったわけ。
例年、夏の札幌市長杯は宮の森と大倉山で行われるが、今年の札幌市長杯LHは改修工事終了後の11月に大倉山にて開催される予定。
特別賞として女子組と成年組の優勝者に各10万円が、少年組の上位3名に図書カードが贈られた。
昨年、”今年出た賞金が来年以降も出るのかどうかは疑わしい” と書いたがちゃんと出た。
札幌振興公社様、疑ってごめんなさい。