勢いが止まらないパシュケが今季4勝目 デシュバンデンは2度目の2位
Official Results
1 | ピウス・パシュケ(GER) | 294.1pt |
2 | グレゴール・デシュバンデン(SUI) | 287.7pt |
3 | ダニエル・チョフェニック(AUT) | 281.7pt |
17 | 小林 陵侑(TEAM ROY) | 261.3pt |
28 | 佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部) | 227.8pt |
32 | 中村 直幹(Flying Laboratory SC) | 110.8pt |
36 | 二階堂 蓮(日本ビールスキー部) | 107.6pt |
小林 潤志郎(Wynn.) | 予選52位 |
パシュケの勢いが止まらない。
前日のスーパーチーム戦では、ガラガラの観客のなか3本中2本のHSオーバーを見せたが、6千名を超す観客に湧くこの日の1本目でもHSを2.0m上回った。
ゲートが下がった2本目こそ138.0mだったが、勝利を決めるに純分過ぎる飛距離。
そして何よりもテレマークが難なく決まる。
スーパーチーム戦では19点台が並ぶ中に僅かに18.5も見られたが、この日はオール19点台。
全く付け入るスキがない。
デシュバンデンは、このパシュケによく食らいつき、大差での勝利を許さなかった。
しかし、キャリア最高ともいえる高パフォーマンスを示しても上には上がいるのだから、なかなか辛いものがある。
デシュバンデンの表彰台は通算4回を数えるが、まだワールドカップでの勝利がない。(グランプリでは3勝を挙げている)
34歳のパシュケが一躍時の人となっているが、デシュバンデンも既に33歳。
パシュケは2023年12月のエンゲルベルクで33歳6ヵ月で初優勝の史上最年長記録を打ち立てたが、デシュバンデンが初優勝を遂げるとこの記録を打ち破ることになる。
ぜひ今季中に記録更新を見せてもらいたいものだ。
日本勢では、佐藤慧一が今季初ポイントを獲得。
今季ここまでは5度の予選落ちを喫するなど辛酸をなめてきたが、これをきっかけにしてもらいたい。
小林陵侑の状態が少し上向いてきたかなと思える一方で、二階堂蓮はどうもこの台に噛み合わない。日曜日に期待。
12/14
FISコンチネンタルカップ第3戦ルカ
10 | 内藤 智文(山形県スポーツ協会) | |
17 | 小林 朔太郎(雪印メグミルクスキー部) | |
19 | 葛西 紀明(土屋ホーム) | |
25 | 竹内 択(team taku) |
前戦の優勝でイエロービブを身に纏うこととなった内藤智文。
このピリオド(張家口とルカ)の4試合のポイントで3位以内に入るとワールドカップの国枠が5枠から6枠に増えることになる。
4人の選手たちは、これによりワールドカップチームに加わることを目指しているわけだが、そこに一番近いところにいるのが内藤だ。
しかし、そう簡単な話しではない。
コンチネンタルカップは、ワールドカップの下のカテゴリーではあるが、ここに出ている選手たちは1.5軍、いや、1.2軍ぐらいの選手たち。ワールドカップに出ていてもおかしくないような選手たちがゴロゴロおり、レベルは非常に高い。
内藤は、この試合で10位。ギリギリでイエロービブを死守した。
しかし、1試合を残して、6ポイント内に4人の選手がひしめき合っている。
- 1. 176pt 内藤智文
- 1. 176pt F.HOFFMANN(GER)
- 3. 172pt B.OESTVOLD(NOR)
- 4. 170pt M.MUELLER(AUT)
ドイツ、ノルウェー、オーストリアといった国は、常にこのルールにより国枠を増やしているので、それを失うとなると一大事。よって、死に物狂いで獲りにくる。
内藤智文は、そんな奴らを相手にして戦わなければならないわけだ。
なお、日本チームの選考基準によっても、ジャンプ週間からワールドカップチームに選出される道がある。
ただ、あまり信用できないので、まずは6枠目を獲ることを全力で目指してほしい。