オーストリア2季ぶりの団体V 日本3位
2019年2月9日(土) ラハティ(FIN)HS130/K116
24th World Cup Competition
1 | オーストリア | 953.6pt | 494.2pt 1位 | 459.4pt 4位 |
アッシェンバルド、シュリーレンツァウアー、ハイベック、クラフト | ||||
2 | ドイツ | 942.6pt | 469.1pt 2位 | 473.5pt 2位 |
ガイガー、フライターク、ヴェリンガー、ライエ | ||||
3 | 日本 | 929.5pt | 445.8pt 4位 | 483.7pt 1位 |
佐藤 幸椰、伊東 大貴、小林 潤志郎、小林 陵侑 | ||||
4 | ポーランド | 925.7pt | 466.4pt 3位 | 459.3pt 5位 |
5 | スロベニア | 877.3pt | 413.9pt 7位 | 463.4pt 3位 |
6 | スイス | 831.5pt | 425.8pt 5位 | 405.7pt 6位 |
7 | チェコ | 818.0pt | 418.9pt 6位 | 399.1pt 7位 |
8 | フィンランド | 724.9pt | 391.9pt 8位 | 333.0pt 8位 |
アイゼンビヒラー、フーバー… 世界選手権を前にこの週末を調整に充てた選手がチラホラ。スロベニアとロシアはほぼ選手を入れ替えてきた。
と、やる方も見る方もモチベーションの保ち方がやや微妙な試合ではあったけれど、思いのほか面白かった。
オ―ストリアの団体戦での勝利は2016/17オスロ以来となる2季ぶり。
ただ、その時も2013/14プラニツァ以来の3年ぶりの勝利。オーストリアは意外と団体戦で勝っていない。
条件が良かったとはいえ大事な局面でHSに届いたクラフト。ここの所好調のアッシェンバルド。そして何よりも復帰したきたシュリーリが良かった。
とはいえ、2位ドイツとの間には2本目のラストジャンプ前には0.5pt差しかなく、薄氷の勝利だった。
最後はクラフトvsライエの直接対決に委ねられたが、前述のとおりクラフトの条件がやや勝っていたとはいえ、それ以上に地力が勝っていた。
オーストリアとドイツが僅差で優勝争いを演じたのと同様に、日本はポーランドとの激しい3位争いを演じた。
ポーランドは開幕戦での勝利の立役者となったヴォルネを1番手に使ったのが大誤算。ヴォルネが作った借金を他の3人で必死に返していく流れ。
ようやく3位まで挽回して1本目を終えたと思ったら、2本目でまた借金を作ってくれるものだからいつまでたったも返済が追い付かない。
いっぽう日本も1本目で小林陵侑が同組7位と苦しい展開。
この日は基本向かい風だったが、数値に現れない風が悪さをしているらしくフライト中にスキーが上下に定まらない選手が散見された。
陵侑の1本目もまさにそんな感じ。サッツの直後から何度もスキーをバタつかせていた。
3位争いも最後は陵侑vsストッフの直接対決となったが、多少バタバタした印象がありながらも飛距離を伸ばした陵侑に対して、ストッフは冴えなかった。
終わってみれば日本は2本目でトップスコア。高得点となる大ジャンプも無かったが失敗もなかった。
日本の団体戦での表彰台は昨季ルカ以来の事。その前は2015/16クオピオ。この日の勝利も含めて直近3つの勝利は全てフィンランド。
Bチームとしての登場ではあったけれどプレヴツとダミヤンはそれぞれ見せ場を作ったし、スイスが意外と健闘したのも印象深い。
また、ビッグフライトを2本揃えたガイガー、とんでもない高さを飛んで最長不倒を出したクバツキの今後が楽しみ。
ノルウェーが2本目に残れなかったことには驚いたけれど、そのおかげもあってフィンランドが2本目進出を果たした。
インターバルでマッチ・ニッカネンに黙祷がささげれたこの試合。そこでのこの結果は意義深い。