2016/17 FISスキージャンプワールドカップ男子団体第4戦オスロ

RAW AIR開幕 オーストリアが3年ぶりの団体優勝

2017年3月11日(土) オスロ(NOR)HS134/K120 

25th World Cup Competition 

① オーストリア 999.7pt(500.3pt 2位 499.4pt 2位)
ハイベック(134.1pt 1位 127.5pt 2位)
フェットナー(120.4pt 3位 121.6pt 4位)
シッフナー(105.5pt 7位 116.1pt 5位)
クラフト(140.3pt 1位 134.2pt 1位)

 

② ドイツ 987.2pt(503.8pt 1位 483.4pt 4位)
アイゼンビヒラー(133.2pt 2位 115.0pt 3位)
ライエ(120.6pt 2位 122.1pt 3位)
フライターク(126.5pt 1位 117.6pt 3位)
ヴェリンガー(123.5pt 4位 128.7pt 2位)

 

③ ポーランド 986.7pt(485.9pt 4位 500.8pt 1位)
ジワ(131.9pt 3位 131.4pt 1位)
ストッフ(124.9pt 1位 126.8pt 1位)
クバツキ(113.7pt 5位 120.1pt 2位)
コット(115.4pt 7位 122.5pt 6位)

 

4 ノルウェー 983.1pt

5 日 本 889.8pt(434.2pt 6位 455.6pt 5位)
小林 陵侑(土屋ホームスキー部)(98.6pt 10位 96.0pt 7位)
竹内 択(北野建設スキー部)(105.0pt 5位 114.2pt 5位)
葛西 紀明(土屋ホームスキー部)(113.9pt 4位 117.0pt 4位)
伊東 大貴(雪印メグミルクスキー部)(116.7pt 6位 128.4pt 4位)

6 スロベニア 868.7pt

7 チェコ 843.7pt

8 スイス 802.3pt

 

オフィシャル リザルト

 


 

鳴り物入りで開幕したRAW AIR。
3月10日から19日までの10日間、オスロ、リレハンメル、トロンハイム、ヴィケルスンの4会場で行われる4つの予選、4つの本戦、2つの団体戦のすべてのラウンド(計16本)のポイントの合計で争われるノルウェー版ジャンプ週間だ。
タイトル獲得のためには、予選免除組も予選を飛ばねばならず、しかもそこでのポイントも重要となる。また、団体のメンバーから漏れれば、その瞬間に4ラウンド分のポイントを失うことにもなる。
選手にとっては息が抜けない過酷な10日間となる。

 

開幕ラウンドとなった10日(金)の予選は、ヴェリンガーが140.5ptでトップに立ち、ぺテル・プレヴツ、フライタークがそれに続いた。
予選リザルト

 

そして、団体戦。
基本は1週間前に行われた世界選手権団体と同じ構図。ポーランド、ドイツ、オーストリア、そしてノルウェーで争われることとなった。
ドイツ以外は、世界選手権とメンバーを入れ替えたり順番を入れ替えてきたが、オーストリアはシュリーレンツァウアーと入れ替わったシッフナーがどこまでやれるかが不安要素ではあった。
案の定(と言っては失礼だけど)シッフナーはややブレーキとなったけれど、クラフトががっつりポイントを稼いでその穴を埋めきってしまった。

 

オーストリアの団体戦優勝は2014年3月のプラニツァ(こちら)以来3年ぶりのこと。
2本のジャンプでいずれも高得点をたたき出したクラフトが、RAW AIR総合トップの座に就いた。

 

 RAW AIR トーナメント 総合順位    (全順位)        
   Name Total 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
1 クラフト 404.3 129.8 274.5                
2 P・プレヴツ 395.2 135.9 259.3                
3 ヴェリンガー 392.7 140.5 252.2                
4 ジワ 392.2 128.9 263.3                
5 ハイベック 384.1 122.5 261.6                

 

ちょっと興味深いのが、10日の予選でスーツ失格者が8人も出たこと。
内訳はノルウェー3人、アメリカ2人、ロシア1人、スロベニア1人、ポーランド1人。
ノルウェーの3人の中には、先日当ブログでも言及した(こちら)ファンネメルの名前もある。
この日のJスポ中継では元康氏がまたもNORの選手の股下について指摘していたけれど、昨シーズン序盤の失格者量産(こちら)もあって、個人的にもどうしてもNORのスーツには目が行ってしまうことを抑えられない。