ラニセクが今季初優勝 ヴァセクはワールドカップ初表彰台 総合優勝争いはいよいよ佳境へ

Official Results
1 | アンツェ・ラニセク(SLO) | 276.9pt |
2 | シュテファン・クラフト(AUT) | 270.8pt |
3 | パヴェル・ヴァセク(POL) | 263.9pt |
9 | 小林 陵侑(TEAM ROY) | 247.7pt |
13 | 二階堂 蓮(日本ビールスキー部) | 244.3pt |
20 | 佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部) | 225.1pt |
21 | 小林 朔太郎(雪印メグミルクスキー部) | 224.8pt |
33 | 中村 直幹(Flying Laboratory SC) | 105.0pt |
ラニセクが今季初優勝。
今季はこれまで3度の表彰台があったが、第18戦ヴィリンゲンでの2位が最高位で優勝がなかった。
1本目にこの試合唯一のHSオーバーとなる131.0mでトップに立つと、2本目は6番手の得点ながら少し混戦になったこともあって勝利を掴んだ。
そして3位にはWC初表彰台となるパヴェル・ヴァセク。
2017/18ザコパネでWCデビュー。その才能に疑いはなくポーランドの時代を担う存在と期待されているが、WC個人戦出場106戦目にして遂にポディウムを手に入れた。
なお、ポーランドチームにとっても、これが今季の初表彰台。ようやく光が差してきたか。
2位はクラフト。優勝2回を含む今季8度目の表彰台だが、第14戦ビショフスホーフェン以来13試合ぶりのポディウム。
表彰台まで0.3pt差の4位にはフェットナー。7位にチョフェニック、8位にオルトナーとオーストリアはトップ10に4人が入った。
このグループに入れなかったヤン・ヘール。
1本目は謎の風に当たってしまったか30位で辛くも2本目へ。
その直後に飛んだチョフェニックは8位で折り返しとなり相当不満の様子だったが、おそらくその時点でヘールの順位を知らなかっただろう。知っていればもう少し表情も違っていたはずだ。
ヘールは2本目は2番手の得点で15人を捲って15位。チョフェニックも7位だったために総合における両者の差は20pt開いただけで済んだ。
ヘールが2本目に進めなければ万事休すだったし、チョフェニックが上位で試合を終えていてもかなり厳しい状況となっていた。
それにしても、予選トップのヘールと2位のチョフェニックの頂上対決がこんな形になるなんて。
いずれにしても残り2試合で114ptの差はかなり大きい。
少なくともヘールは、次戦プラニツァの第1戦で15ptの差を詰めなければ、その時点でチョフェニックの総合優勝が決まることになる。
ワールドカップ総合順位(暫定)
1 | ダニエル・チョフェニック(AUT) | 1705 |
2 | ヤン・ヘール(AUT) | -114 |
3 | シュテファン・クラフト(AUT) | -482 |
4 | グレゴール・デシュバンデン(SUI) | -749 |
5 | ヨハン-アンドレ・フォルファン(NOR) | -750 |
ところでこの試合。ラハティにしてはいつもより観客が随分多いように見えた。
1本目終了後のインターバルで、ヤンネ・アホネンとトニ・ニエミネンが登場し見事なフライトを披露。
このイベントは事前に告知されていたものなので、このあたりも観客が多い要因だっただろうか。
この日はアアルトが今季最高位タイの11位。
開催国枠で出場しWCデビューとなったクイスマも30位でポイントを獲得した。
彼ら二人にとっても、観客にとっても、今日は良き日。
3/22
FISコンチネンタルカップ第24戦ザコパネ
5 | 内藤 智文(山形県スポーツ協会) | |
35 | 佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部) | |
38 | 葛西 紀明(土屋ホームスキー部) | |
39 | 小林 潤志郎(Wynn.) |
COCザコパネでは、今季限りの引退を表明しているアイゼンビヒラーが勝利。
内藤智文は、このピリオドで14位、5位、5位ときており、残る1戦にWC国枠獲得の可能性を残している。
この日2位に入ったスロベニアのヤンカーが不気味な存在。
さて、アイゼンビヒラーに続き引退を表明していたシュテファン・ライエ。
ラハティで25位となったが、これが引退試合となったようだ。
ワールドカップ個人戦では2019/20ヴィリンゲンで勝利を挙げ、ヴィリンゲン5のタイトルを獲得。
ドイツチームの一員として団体戦では4つの勝利に貢献している。
個人戦の表彰台は6回で、そのうちの一つが2019/20札幌。


おつかれさま。
今まで楽しませてくれてありがとう。