スキージャンプFISワールドカップ2024/25女子個人第14戦蔵王

ザイフリーズベルガーが僅差で競り勝ち今季初勝利 高梨沙羅は7位

16th World CUP Competition
  • 2025年1月26日(日)
  • 蔵王(JPN)
  • HS102/K95

Official Results

1  ジャクリーン・ザイフリーズベルガー(AUT) 235.4pt
2  エイリン‐マリア・クバンダル(NOR) 232.5pt
3  ニカ・プレヴツ(SLO) 231.3pt
 
7  高梨 沙羅(クラレ) 211.4pt
13  伊藤 有希(土屋ホームスキー部) 193.9pt
16  勢藤 優花(オカモトグループ) 189.2pt
29  一戸 くる実(CHINTAIスキークラブ) 158.7pt
40  中山 和(日本ビールスキー部) 50.7pt
   佐藤 柚月(札幌日大高校) 予選42位

予選リザルト 本戦リザルト


日本シリーズ最終戦は、ジャクリーン・ザイフリーズベルガーが締めくくった。
今季2度目の表彰台。13試合中11試合でシングル。
踏切から完了までに頭の上下移動がほとんど見られない姿に好調さの要因がうかがえる。

2011年12月3日にリレハンメルで開催された記念すべき女子ワールドカップの最初の試合に、高梨沙羅、ユリア・キュッカネン、ユリア―ネ・ザイファルト、カタリナ・アルトハウス(現シュミット)らと共に出場した最古参のうちの一人。

2012/13札幌で初優勝。昨季ヴィリンゲンで11シーズンぶりとなる2勝目。そしてこの日の3勝目。
初優勝から最新の優勝までの期間は約12年。これはおそらく女子としては最長記録ではないだろうか。
ちなみに高梨沙羅は現時点で約10年。シュミットは現時点で約8年。
勝利数こそ少ないものの、ザイフリーズベルガーがいかに息の長い選手であるかが分かる。

2位はエイリン‐マリア・クバンダル。
前日のスーパーチーム戦での転倒の影響は見られず、追い風傾向であったことからコーチリクエストを使ったのは予選のみ。
2位で折り返したが、最後は追い風が強まり飛距離を伸ばすことができなかった。

3位はニカ・プレヴツ。
3位で折り返して、2本目は98.0mで追い上げクバンダルとザイフリーズベルガーを脅かしたがわずかに届かなかった。

終わってみれば、表彰台は4.1pt差の大混戦。
日本シリーズの最終戦は、見ごたえのある好ゲームだったように思う。

選考基準に則り、蔵王第1戦の上位6名がエントリーした日本勢。
ゆえに、第1戦で失格となった丸山希が今季初めてエントリーから外れた。

最上位は高梨沙羅の7位。
2本目では95.0mを飛び6位の得点。「蔵王に来た中で一番良い内容のジャンプ」と手ごたえを感じたようだ。
飛型点は4人が16点台を付け48.5pt。上位陣の中では低くはあるのだが、15点台を付けられることが多かったので「すごく救われた」とのこと。

2週に渡った日本シリーズはこれにて終了。ツアーはヨーロッパに戻る。そしてすぐにアメリカ大陸へ。
なお、日本チームのアメリカ遠征は、その直後に同じくレークプラシッドで開催されるジュニア世界選手権との兼ね合いで、岩崎里胡、佐藤柚月、坂本季花を派遣することが既に発表されている。

WC個人総合順位

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