接戦を制し今季2勝目のヘールが総合2位に浮上 3位デシュバンデンは地元を大いに沸かす
Official Results
1 | ヤン・ヘール(AUT) | 310.5pt |
2 | ダニエル・チョフェニック(AUT) | 304.0pt |
3 | グレゴール・デシュバンデン(SUI) | 298.7pt |
13 | 小林 陵侑(TEAM ROY) | 277.4pt |
19 | 二階堂 蓮(日本ビールスキー部) | 267.8pt |
36 | 中村 直幹(Flying Laboratory SC) | 122.0pt |
37 | 小林 潤志郎(Wynn.) | 120.1pt |
50 | 佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部) | 103.8pt |
男女同日同会場開催のエンゲルベルク。
女子の時間帯はまだ緩やかだった追い風が、男子の時間帯にはかなり強まり、平穏そうな見た目とは裏腹に難しいコンディションでの試合となってしまった。
それでも1本目は途中まで比較的スムーズに試合は進んでいたが、42番スタートのリンビークのところで少し中断。
余り状況が変わらないなか飛ばされたリンビークはK点のはるか手前に落とされ、荷物を投げつけるほどの怒りを表した。その直後のオルトナーに対してはゲートを1段上げたこともリンビークの怒りを増長させただろうか。
ただ、運営がやや判断を誤ったと言えるのはこの場面だけで、それ以外は16番と17番でこまめにゲートを行ったり来たりさせ、かつ、シグナルコントロールもこまめに行うなど、難しい条件を上手くいなして試合を制御できていたように思う。
最後はチョフェニックとヘールの同国対決となったが、ヘールが逆転で勝利。
チョフェニックの今季2勝目を阻み、自らが2勝目を挙げた。
そして、これにより両者の総合順位が入れ替わり、ヘールが総合2位に浮上した。
自国のファンのグレギーコールを浴びたデシュバンデンは、4位で折り返した2本目でガイガーを逆転。見事に自国開催の表彰台に立った。
デシュバンデンの表彰台は今季3回目。全選手中で数値上最も悪い風にあたり14位に終わったクラフトと入れ替わりで総合4位に浮上した。
昨年の夏にデシュバンデンと総合優勝争いを繰り広げたゾグラフスキーが1本目5位から8位フィニッシュ。
ワールドカップでは2018/19ルカでの6位以来となる自身4度目のトップ10以内。
日本勢では、小林陵侑にようやくガッツポーズが出た。それは少し遠慮がちなものではあったけれど…
20位で折り返した2本目は138.0mを飛び、2本目だけで見れば5番手の得点。
ガッツポーズが遠慮がちだったのは、追い風が弱まった中でのことだったからだろうか。
7人捲って13位。第6戦ヴィスワと並ぶ今季ベストリザルト。
今季5勝を挙げ、表彰台を外したのは1回だけだったパシュケが10位。
2本とも条件は良くなかったし、それでも10位に入っていることからも、何も問題がないといえるだろう。
にもかかわらず問題があるように思えてしまうほど、ここまでのパシュケは凄すぎた。