今季3勝目のクラフトがRAW AIRをリード 小林陵侑は2位につける
2022年3月3日(木) リレハンメル(NOR)HS140/K123
28th World Cup Competition
1 | シュテファン・クラフト(AUT) | 294.1pt |
2 | 小林 陵侑(土屋ホームスキー部) | 289.0pt |
3 | カール・ガイガー(GER) | 286.2pt |
25 | 小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部) | 243.9pt |
29 | 佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部) | 238.8pt |
34 | 伊東 大貴(雪印メグミルクスキー部) | 107.9pt |
38 | 佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部) | 103.0pt |
44 | 中村 直幹(Flying Laboratory SC) | 94.3pt |
6シーズン目となる男子RAW AIR(ローエアー)。
オスロ、リレハンメル、トロンハイム、ヴィケルスンを10日間で休みなく転戦し、4つの予選、4つの本戦、2つの団体戦のすべてのラウンド(計16本)のポイントの合計で争われるノルウェー版ジャンプ週間。
しかし、今季はかなり趣が異なる。
改修中のトロンハイムが無く、フライング世界選手権が開催されるヴィケルスンも外れ、途中にRAW AIRの対象とはならない混合団体があるものの団体戦は無い。
よって、リレハンメルの個人戦1試合(予選1本と本戦2本)とオスロでの個人戦2試合(予選2本と本戦4本)の計9本のみでタイトルが争われることとなる。
2日の予選ではフォルファンがトップ。
0.7pt差の2位にクラフト。
その0.3pt後方のフェットナーが3位。
小林陵侑はトップと12.0pt差の12位とやや出遅れた。
そして本戦。
穏やかな天気で風もなく極めてイーブンな条件。
それだけに選手の力が如実に表れた試合だったと思う。
RAW AIR初代王者のクラフトは、ラハティでの目覚ましい活躍ぶりにはまだ続きがあったことをはっきりと示して見せた。
トップスコアだった2本目よりも2位だった1本目により凄味を感じた。着地も見事で言うことなし。
第3代RAW AIR王者の小林陵侑。
1本目ではトップながらも、どこかしっくりこなかったのか首をひねった。5番手でクラフトに逆転を許してしまった2本目もそう。
まぁ、最近の陵侑には、まま見られる仕草なので気にすることはないだろう。実際、どちらもそんなに悪いパフォーマンスではなかったように思う。
リレハンメルは、テレビカメラの位置が個人的にはすごく好みに合っていてとても楽しめる。
陵侑のスキーと身体の開き具合が、クラフトやガイガーのそれとはまったく違うことなどがすごくわかりやすい。小林陵侑はやはり特異な選手なのだと改めて思ったりした。
さて、今季のRAW AIRは短期決戦。
混合団体を挟んで、残り2試合でタイトルが決まってしまう。
過酷さがウリだったコンセプトがブレブレなのは少し気になるが、さて、どうなりますか。
RAW AIR 総合順位(暫定)
1 | S.クラフト(AUT) | 419.7pt |
2 | 小林 陵侑(JPN) | -16.4 |
3 | K.ガイガー(GER) | -19.8 |
4 | H-E.グランネル(NOR) | -22.7 |
5 | M.フェットナー(AUT) | -23.8 |