スキージャンプFISワールドカップ2023/24男子個人第28戦トロンハイム

クラフトが今季12勝目でWC総合優勝に近づく オーストリアは44年ぶりに4位までを独占の快挙

2023/24スキージャンプワールドカップ
34th World Cup Competition
  • 2024年3月13日(水)
  • トロンハイム(NOR)
  • HS138/K124

Official Results

1 シュテファン・クラフト(AUT) 291.8pt
2  ダニエル・チョフェニック(AUT) 290.8pt
3  ヤン・ヘール(AUT) 288.8pt
 
14  小林 陵侑(TEAM ROY) 259.3pt
20  二階堂 蓮(日本ビールスキー部) 254.4pt
23  小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部) 249.5pt
39  葛西 紀明(土屋ホームスキー部) 104.2pt
45  佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部) 93.8pt

本戦リザルト


今季12勝目を挙げたクラフトを筆頭に、チョフェニック、ヘール、フーバーとオーストリアが4位までを独占した。
WC史上3度目のことらしく、またオーストリアにとっては1979/80サンダーベイ(KOGLER、NEUPER、INNAUER、TUCHSCHERER)以来となる実に44年ぶりの快挙。

初優勝に1.0pt差まで迫ったチョフェニックは第3戦リレハンメル以来の表彰台。
好調ヘールは2戦連続の3位で、今季2勝を含む8度目の表彰台。
4位のフーバーは今季最高位。札幌COCで3連続表彰台だった選手の活躍はうれしい。
ちなみにこのCOC初戦でもオーストリアは表彰台独占だった。

6位にハイベックがおり、5位までの独占もあり得る状況だったが、そこはペテル・プレヴツが割って入り食い止めた。
ペテルの好調は続いており、引退までに23回の通算勝利数をさらに積み上げることは決して夢物語ではなくなってきている。

前日のNHからLHに舞台を移したが、周期的に嫌な風が吹く時間帯があり、その周期に入ってしまった選手たちは成す術がなかったか。
WC総合優勝争いの渦中にある小林陵侑とヴェリンガーもそうで、クラフトが我関せずとばかりに100ptを積んだのに対して陵侑は14位、ヴェリンガーに至っては28位と離されてしまった。

WCは残り4戦。
ヴェリンガーの可能性は消え、総合優勝争いはクラフトと陵侑に絞られた。
でも300ptの差はあまりにも大きい。

RAW AIR 総合順位(暫定)

1  シュテファン・クラフト(AUT) 1342.0
2  ヤン・ヘール(AUT) -26.0
3  ヨハン-アンドレ・フォルファング(NOR) -46.9
4  ペテル・プレヴツ(SLO) -52.3
5  マリウス・リンビーク(NOR) -75.5

RAWAIR総合

RAW AIR総合は、この日3位となったヘールが順位を一つ上げ2位に浮上。
2本目で転倒して8位に終わったフォルファングが入れ替わって3位に。
二階堂蓮は前日落した順位を取り戻し再び7位に。

ワールドカップ 総合順位(暫定)

1  シュテファン・クラフト(AUT) 1883
2  小林 陵侑(JPN) -303
3  アンドレアス・ヴェリンガー(GER) -493
4  ヤン・ヘール(AUT) -763
5  ペテル・プレヴツ(SLO) -1034

WC個人総合順位

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