高梨沙羅 笑顔で表彰台に帰還 RAW AIR初戦でV
2022年3月2日(水) リレハンメル(NOR)HS140/K123
20th World Cup Competition
1 | 高梨 沙羅(クラレ) | 291.5pt |
2 | ニカ・クリジュナル(SLO) | 285.1pt |
3 | ウルサ・ボガタイ(SLO) | 282.3pt |
6 | 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) | 250.5pt |
21 | 勢藤 優花(北海道ハイテクAC) | 196.1pt |
22 | 岩渕 香里(北野建設) | 195.6pt |
24 | 岩佐 明香(大林組スキー部) | 183.7pt |
ノルウェー版ジャンプ週間であるRAW AIRが開幕。
RAW AIR(ローエアー)は、2016/17シーズンに先ずは男子において始まった。
オスロ、リレハンメル、トロンハイム、ヴィケルスンを10日間で休みなく転戦し、4つの予選、4つの本戦、2つの団体戦のすべてのラウンドのポイントの合計で争われるのが基本的なフォーマット。
2018/19シーズンから女子版も始まり、FHであるヴィケルスンと団体戦がないため、3つの予選、3つの本戦の総ポイントで争われる。
ただし、今季はトロンハイムが無かったり、フライング世界選手権が開催されるヴィケルスンが男子RAW AIRから外れたり、中止となった札幌大会の代替戦がリレハンメルの女子RAW AIRに組み込まれたりと、いつもとフォーマットが変わっている。
2019/20シーズンは新型コロナにより男女ともに尻切れトンボな形での開催となってしまい、2020/21シーズンに至っては男女全ての試合が中止となってしまったので、今シーズンは2年ぶりの開催。
女子RAW AIRの初戦を制したのは高梨沙羅。
北京五輪混合団体での失格問題以降、今後の大会出場は未定と発表され、実際にヒンツェンバッハ大会を欠場していた。
しかし、この大会から復帰し見事に勝利を収めた。
今季2勝目。通算62勝目。
本戦に先立って行われたプロローグでトップだったクリジュナルが本戦では6.4pt差の2位。
高梨がプロローグで11.5pt差の4位だったことで、クリジュナルがRAW AIRをリード。
このように本戦を勝つだけでなく予選(またはプロローグ)の成績が大事になってくるのがRAW AIの特徴。
RAW AIR 総合順位(2/8時点)
1 | N.クリジュナル(SLO) | 418.2pt |
2 | 高梨 沙羅(JPN) | -5.1 |
3 | U.ボガタイ(SLO) | -14.9 |
4 | M.クラマー(AUT) | -22.2 |
5 | S.オプセット(NOR) | -36.0 |
なお、ロシアのウクライナ侵攻を受け、この大会からロシア勢の出場が認められなくなった。
また、すでに中止が発表されているロシア・フルーバードツアー全4試合の代替試合は設定されないこととなった。
よって、女子WCはRAW AIRの次のオーベルホフ大会をもって3月13日に、予定より2週間早くシーズンが終了することとなった。