アルトハウスが3季ぶりの勝利 高梨沙羅 6位
2021年12月4日(土) リレハンメル(NOR)HS98/K90
3rd World Cup Competition
1 | カタリナ・アルトハウス(GER) | 278.1pt |
2 | マリタ・クラマー(AUT) | 273.2pt |
3 | ウルサ・ボガタイ(SLO) | 272.3pt |
6 | 高梨 沙羅(クラレ) | 250.3pt |
12 | 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) | 226.0pt |
17 | 岩渕 香里(北野建設) | 214.3pt |
27 | 勢藤 優花(北海道ハイテクAC) | 198.3pt |
43 | 岩佐 明香(大林組スキー部) | 予選落ち |
アルトハウスが2018/19プレマノン以来となる3シーズンぶりの勝利を挙げた。
その時は3連勝で堂々のイエロービブ。その後はルンビがシーズンを席巻したものの見事に総合2位を獲得。
その前のシーズンでも総合2位となっており、アルトハウスはこの頃、間違いなくルンビに次ぐ強さを誇る選手だった。
しかし、その後、調子は下降線をたどる。
勝利はおろか表彰台も2019/20ルシュノフでの2位が最後。2020/21シーズンは一度も表彰台に立つことが無かった。
でも、今季のアルトハウスは違う。
開幕戦で5位と好スタートを切ると、第2戦は3位となり2季ぶりに表彰台に帰還。
そして、第3戦でついに一番高いところに戻ってきた。
通算8勝目。
切れ味鋭い踏切は強かった時の姿そのまま。
混戦必至の今シーズンの女子にあって、また一人役者が加わった感がある。
試合はスリリングでとても面白かった。
特に2本目のラスト4人。オプセットが大差をつけてクリジュナルからリーダーの座を奪い初優勝に名乗りを上げたところからは、なかなかの名勝負だったように思う。
かつてのボガタイであれば超えられなかったであろう緑のラインを、この夏に生まれ変わったボガタイは超えて見せ、クラマーは悪いなりにそのボガタイを0.9ptでかわして見せた。
そしてラストは鋭いサッツからグイグイと突き進んだアルトハウスの勝ちっぷり!
アルトハウスは総合4位から3位に浮上。
この日9位に沈んだクリネツはイエロービブを1試合で手放すことになり、それはクラマーの手に戻った。
予選で13位となり「冬のレールにいまひとつ乗り切れていない」と漏らした高梨沙羅。
10月下旬にサマートラックで行われた札幌での3試合を念頭に置いての発言であったかどうかは知らないが、やはりアイストラックでの練習は足りていないようだ。
アプローチで少しお尻が落ちているように見えるあたりに、それが表れているように思う。
伊藤有希と岩渕香里がコツコツとポイントを重ね、勢藤優香は今季初ポイントをゲット。
岩佐明香はなかなか片目が開かない。