2018/19 FISスキージャンプワールドカップ女子個人第3戦リレハンメル

アルトハウスがリレハンメル・トリプルを連覇

2018年12月2日(日) リレハンメル(NOR)HS140/K123 

3rd World Cup Competition 

 カタリナ・アルトハウス(GER) 254.0pt 128.5m139.5m
 ラモーナ・シュトラウプ(GER) 242.0pt 127.0m 135.0m
 ダニエラ・イラシュコ-シュトルツ(AUT) 241.7pt 131.0m 127.0m
 
9 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) 212.0pt 119.5m 123.5m
11 高梨 沙羅(クラレ) 210.1pt 117.5m124.0m
25 丸山 希(明治大学) 179.3pt115.0m112.0m
29 岩渕 香里(北野建設)166.5pt107.0m108.0m
30 勢藤 優花(北海道ハイテクアスリートクラブ)117.5pt97.5m 
  岩佐 明香(日本大学)予選落ち  

予選 リザルト

オフィシャル リザルト


 

アルトハウスが今季初勝利を挙げ、リレハンメル・トリプルで連覇を果たした。
昨年自らが出したヒルレコードに並んだ2本目は完璧で、やや尻すぼみに終わった昨季終盤とは違う強く美しいアルトハウスが還ったきた。

 

何とも不思議な感覚に包まれた試合ではあった。
1本目が終了した時点で、2位にピンケルニッヒ、5位にクストワ、7位にルメールといった名前がある一方で、ルンビは10位、高梨は16位に沈んでいたから。

 

高梨は、前日のスーツ違反の影響で「スーツを違反しないようにしていて、ジャンプに集中できなかった」とのこと。
2本目はなんとか盛り返したとはいえ結果は11位。
トップ10に入れなかったのは、2011/12ヒンターツァルテンでの17位、2012/13札幌での12位に続いて3度目。

 

ルンビは2本目で盛り返すどころか、更に順位を落として結果は22位。
2本目だけ見れば、なんと下から3番目の成績。
何が起こったのかはわからないが、バタバタする以前のルンビに戻っちゃった印象がある。

 

高梨とルンビに限らず、1本目と2本目の出来が異なる選手が多かったように思う。
このあたりは風の影響なのか、それとも解説の菅野氏が何度も言及していたアプローチに雪が積もりブレーキとなったことが影響したのか。
いずれにしても、しっかりと2本を揃えることができた3人が表彰台に昇ることとなった。

 

アルトハウスは通算5勝目。そのうちの3勝がリレハンメル。
2本目で見事なパフォーマンスを見せたシュトラウプは自身初の表彰台。
アレクサンドラ・クストワが初のトップ10入りとなる5位。

 


 

アルトハウスの連覇となったリレハンメル・トリプル。
更にはドイツが3位までを独占。
昨季はアルトハウスとルンビが1位と2位を独占したが、今季は3人の異なる勝者でそのうち2人が初優勝。表彰台の顔触れも多彩だった。

 

日本勢は2つの失格の影響もあり、トリプルの総合成績としては一様に低調。
高梨は昨年の3位から28位へ、伊藤は4位から12位へ、勢藤は16位から30位へとそれぞれ順位を落とした。
かろうじて昨季の順位を上回ったのは岩渕のみだが、20位から19位に1つ上がっただけ。

 

リレハンメル・トリプル 総合順位
RankNameNationTotal123
1カタリナ・アルトハウスGER750.4234.2262.2254.0
441
2ユリアーネ・ザイファルトGER729.6258.8256.8214.0
158
3ラモーナ・シュトラウプGER715.1227.8245.3242.0
6122
4リディア・ヤコブレワRUS713.9221.3273.9218.7
816
5ダニエラ・イラシュコ-シュトルツAUT708.8215.7251.4241.7
1163
12伊藤 有希JPN652.6207.7232.9212.0
14189
19岩渕 香里JPN596.6197.4232.7166.5
191929
28高梨 沙羅JPN450.3240.2 210.1
3 11
30勢藤 優花JPN405.6 250.9154.7
 830
31丸山 希JPN391.0 211.7179.3
 2925
41岩佐 明香JPN165.876.689.2 
3239 

トリプル総合リザルト

 

なお、3戦終わってのWCスタンディングは、1位アルトハウス、2位ザイファルト、3位ヤコブレワ、4位ルンビ、5位シュトラウプ。
日本勢は高梨10位、伊藤14位、勢藤19位、岩渕22位、丸山32位、岩佐にはまだポイントがない。