2017/18 FISスキージャンプワールドカップ男子団体第8戦プラニツァ

ノルウェー団体最終戦を勝利で飾る 日本は5位

2018年3月24日(土) プラニツァ(SLO)HS240/K200 

30th World Cup Competition 

1  ノルウェー   1620.2pt 818.2pt 1位 802.0pt 1位
 ダニエル-アンドレ・タンデ  213.1pt 1位  214.2pt 1位
 アンドレアス・ストエルネン  183.4pt 3位  180.0pt 2位
 ロベルト・ヨハンソン 213.7pt 1位  206.7pt 1位
 ヨハン-アンドレ・フォルファング  208.0pt 2位  201.1pt 1位
2  ドイツ   1482.9pt  749.2pt 3位   733.7pt 2位
 マルクス・アイゼンビヒラー  203.1pt 3位  199.0pt 3位
 シュテファン・ライエ  169.8pt 5位  159.8pt 6位
 アンドレアス・ヴェリンガー   177.6pt 5位  182.0pt 3位
 リヒャルト・フライターク  198.7pt 3位  192.9pt 4位
3  スロベニア   1474.5t 748.2pt 4位 726.3pt 4位
 ドメン・プレヴツ  206.7pt 2位  205.7pt 2位
 ロベルト・クラニエッツ  196.2pt 1位  179.1pt 3位
 アンツェ・セメニッチ  169.6pt 6位  167.5pt 5位
 ぺテル・プレヴツ  175.7pt 6位  174.0pt 6位
 
 ポーランド   1470.5pt    
5  日本   1455.8pt  728.5pt 5位  727.3pt 3位
 小林 陵侑  186.2pt 4位  188.3pt 4位
 佐藤 幸椰  158.3pt 7位  168.0pt 5位
 小林 潤志郎  186.4pt 4位  179.0pt 4位
 葛西 紀明  197.6pt 4位  192.0pt 5位
6  オーストリア   1398.7pt    
7  ロシア   1196.5pt    
8  スイス   1187.6pt    

オフィシャル リザルト


 

団体最終戦は、今シーズンを象徴する結果となった。つまりノルウェーの圧勝。
これで団体戦は8戦6勝。フライング選手権と五輪も含めると10戦8勝。
勝てなかった2試合も3位に入っており、団体全試合で表彰台に登ったことになる。

 

とにかく死角がない。
4人の選手がいずれもアンカーを務められるだけの力を持っている。
今季はフライング選手権と五輪も含めた10試合で、ヨハンソンが5回、フォルファングが3回、タンデとストエルネンが1回ずつアンカーを務めた。
その時々の選手の調子を見ては巧みに順番を入れ替え勝利をほしいままにしてきた。コーチの采配も見事だしそれに答えた選手たちも見事。この日も、1本目のストエルネンの着地を除けばまるで危なげなかった。

 

面白かったのは2位争い。ドイツ、スロベニア、ポーランドが最後まで僅差でもつれ合った。
ドメンがヴィケルスン個人戦2本目で魅せた見事な滑空を再現し、クラニエッツもFHにおけるその底知れぬ才能を見せつけ、ストッフは着地で尻もちつきそうになりながらもビックフライトを連発した。
唯一気になったのはフライターク。今季はひたすら高い位置を飛んできて急にドスンと落ちるように着地するが、その傾向がここにきて強まったように感じる。相当な衝撃だろうし見ていてハラハラする。今季はインスブルックの転倒で怪我を負いその後は欠場もしている。またそんなことにならなきゃいいけど…

 

ドイツが今季3度目の2位となり、スロベニアはFHで2戦連続の3位。ポーランドは第2戦ルカ以来となる今季2度目の台乗り無し。

 

日本は前日の個人戦が良かっただけに第2戦ルカ以来となる今季2度目の表彰台も期待されたけれど結果は今季の定位置ともいえる5位。
でも、いつもの5位とは違い十分に戦えた。潤志郎がFHに目覚めてきた感じがするし、何よりも葛西が230mオーバーを連発した。
葛西はホントにアプローチさえなんとかなれば… あんな腰高なアプローチを組んでいる選手は他に誰もいない。

 

さて、プラニツァ7はトップ5の順位変動は無し。
日本勢は、陵侑が2つ、葛西が6つ、幸椰が11とそれぞれ順位を上げた。

 

 PLANICA 7 総合順位   (オフィシャル スタンディング) 
1  ヨハン-アンドレ・フォルファング  NOR   1104.7 
2  カミル・ストッフ POL  1082.6 
3  ロベルト・ヨハンソン NOR 1074.3 
4  リヒャルト・フライターク GER 1043.8 
5  シュテファン・クラフト AUT 1037.7 
7  小林 陵侑 JPN 1009.5 
8  小林 潤志郎 JPN 1005.6 
9  葛西 紀明 JPN 997.9 
22  佐藤 幸椰 JPN 705.0 
50  竹内 択 JPN 348.6 

※ 3日目終了時点