2017/18 FISスキージャンプワールドカップ男子個人第21戦プラニツァ

ストッフ通算30勝 潤志郎7位 葛西11位

2018年3月23日(金) プラニツァ(SLO)HS240/K200 

29th World Cup Competition 

 カミル・ストッフ(POL)  455.9pt  245.0m  234.0m
 ヨハン-アンドレ・フォルファング(NOR)  452.2pt  242.0m  234.5m
 シュテファン・クラフト(AUT)  443.0pt  238.0m  234.5m
 
7  小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部)  476.2pt  230.5m  224.0m
11  葛西 紀明(土屋ホームスキー部)  411.3pt  232.0m  214.0m
13  小林 陵侑(土屋ホームスキー部)  409.7pt  227.0m  211.5m
33  佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部)  177.3pt 203.0m  
37  竹内 択(北野建設) 161.5pt  189.0m  

予選 リザルト
オフィシャル リザルト


 

予選でシュリーレンツァウアーが253.5mを飛び、2016/17ヴィケルスンで出したクラフトの世界記録に並ぶかと思われたが、着地で手を付き記録達成ならず。
シュリーリは良い風に恵まれたが、一方で、その風は悪さも働き、タンデ、ヴェリンガー、ドメンらでさえも容赦なく予選落ちの憂き目にあわせた。
特にタンデにとってはフライングのタイトル争いから事実上脱落したことを意味する。予選免除システムの廃止が今更ながら恨まれる。

 

さて、本戦は、ストッフとフォルファングが高いレベルでぶつかり合い、そこにクラフト、ヨハンソン、ファンネメルが絡むスリリングで面白い好ゲームだった。
潤志郎が1本目でPBを更新し5位につけ、負けじと葛西が6位につけ、両者に表彰台の可能性があったことも試合を面白くした。

 

ストッフは今季8勝目。そして通算30勝目の大台に乗せ39勝のマリシュの背中が見えてきた。
フォルファングは今季1勝を含む4度目の表彰台。予選の1位と合わせ、この日の結果でプラニツァ7のトップをキープ。
ドメンばりにスキーの間に顔をグイグイ入れてくるイケイケフライトを見せたクラフトは好調を維持。6戦連続のシングルで、そのうち4戦が表彰台。
なお、オーストリアは今季まだ優勝がないが、このまま最終戦でも勝てないとなると2000/01シーズン以来の無勝利になるとのこと。がんばれクラフト!

 

個人的には今季12月のエンゲルベルク以来のWC出場となるクラニエッツが、FHマイスターぶりを発揮し10位に入ったこともうれしいし、同じくマイスターと呼ぶにふさわしいテペシュが2016/17プラニツァ以来1年ぶりにWCの舞台に帰ってきたこともうれしい。
二人とも今季の主戦場はコンチネンタルカップ。今回出場出来たのは、開催国枠のおかげだったかもしれないしFHだったからかもしれない。でもコンチに参戦し続けていたからこそWCに招集されたのだろうし、結果も出せた。
来季の日本はコンチに積極参戦する予定らしいが、コンチを単に若手の育成の場と捉えていないスロベニアにはお手本とすべき点が多いように思う。

 

ヨハンソンの誕生日を祝ってヒゲ型のケーキを用意したり、それを渡したのがクラニエッツだったり・・・ 葛西の500戦を祝って特性のビブをプレゼントしたのもここプラニツァだった。
プラニツァはいつも雰囲気良くて楽しい。

 

 PLANICA 7 総合順位   (オフィシャル スタンディング) 
1  ヨハン-アンドレ・フォルファング  NOR   695.6 
2  カミル・ストッフ POL  672.0 
3  ロベルト・ヨハンソン NOR 653.9 
4  リヒャルト・フライターク GER 652.2 
5  シュテファン・クラフト AUT 646.3 
8  小林 潤志郎 JPN 640.2 
9  小林 陵侑 JPN 635.0 
15  葛西 紀明 JPN 608.3 
33  佐藤 幸椰 JPN 378.7 
39  竹内 択 JPN 348.6 

※ 2日目終了時点


 

フライングは、数字上は5位のクラフトまでがタイトルの可能性を残している。
また、葛西は数字上では3位の可能性を残している。

 

 フライング 総合順位   (オフィシャル スタンディング) 
1  アンドレアス・ストエルネン  NOR   212 
2  ロベルト・ヨハンソン NOR  200 
3  カミル・ストッフ POL 150 
4  ダニエル-アンドレ・タンデ NOR 140 
5  シュテファン・クラフト AUT 134 
7  葛西 紀明 JPN 95 
14  小林 潤志郎 JPN 44 
23  小林 陵侑 JPN 32 
34  佐藤 幸椰 JPN 11 
35  竹内 択 JPN

※ 第4戦終了時点


 

WC総合は3位までは順位が確定した。
ヴェリンガー、クラフトの他、6位ヨハンソン、7位フォルファングまでに4位の可能性がある。また、5位以上もこの4人に絞られた。
日本勢では潤志郎が10位と33pt差の11位で最終戦を迎えることになる。8位クバツキ、9位ストエルネン、10位アイゼンビヒラー、12位ファンネメルらとの争いにトップ10が懸かってくる。

 

 2017/18ワールドカップ 総合順位 (オフィシャル スタンディング
1  カミル・ストッフ POL  1343   
2  リヒャルト・フライターク GER  1030  -313 
3  ダニエル-アンドレ・タンデ NOR 925  -105 
4  アンドレアス・ヴェリンガー GER  813  -112 
5  シュテファン・クラフト AUT  801  -12 
11  小林 潤志郎 JPN 542  
25  小林 陵侑 JPN 171  
26  葛西 紀明 JPN 155  
31  竹内 択 JPN 87  
45  佐藤 幸椰 JPN 41  
63  伊東 大貴 JPN 8  
69  中村 直幹 JPN 2  

※ 個人第21戦終了時点