スキージャンプFISグランプリ2025女子個人第6戦ルシュノフ

一戸くる実がグランプリ初優勝 2位の丸山希とGP日本女子7度目のワンツー

6th Grand Prix Competition
  • 2025年9月14日(日)
  • ルシュノフ(ROU)
  • Normal Hill Individual
  • HS97/K90

Official Results

1  一戸 くる実(雪印メグミルクスキー部) 215.3pt
2  丸山 希(北野建設SC) 214.6pt
3  アンナ・ツァルドシュ(POL) 205.4pt
 
4  高梨 沙羅(クラレ) 197.9pt
6  佐藤 柚月(東京美装グループスキー部) 191.3pt
13  勢藤 優花(オカモトグループ) 160.4pt

本戦リザルト


一戸くる実がグランプリ初優勝。
前日に佐藤柚月がGP初優勝を遂げたが、日本勢としては2試合連続の初優勝。
日本勢女子のWC・GPを通じての優勝は、高梨沙羅、伊藤有希、佐藤柚月に次ぐ4人目。

勝てば共に初勝利となる日本勢二人による優勝争い。
丸山希を従えて3.9pt差で従えてトップで折り返した一戸。2本目は強めの向かい風を受けてHSに迫る96.0mに届いたが飛型点を失った。
丸山が2本目トップで勝利への執念を見せるも、0.7pt差で一戸が逃げ切った。

女子GPにおける日本勢のワンツーは4年振り7度目となるはず。

  1. 2015 クーシュベル(高梨沙羅 / 伊藤有希)
  2. 2015 チャイコフスキー(高梨沙羅 / 伊藤有希)
  3. 2015 アルマトイ(高梨沙羅 / 伊藤有希)
  4. 2018 ヒンターツァルテン(高梨沙羅 / 伊藤有希)
  5. 2018 フレンシュタート(高梨沙羅 / 伊藤有希)
  6. 2021 フレンシュタート(高梨沙羅 / 丸山希)
  7. NEW ルシュノフ(一戸くる実 / 丸山希)

丸山希はこれで4戦連続2位。かつ、5戦連続表彰台でGP総合首位に浮上。
6戦連続4位の高梨沙羅も総合3位に浮上。
一戸くる実も、9位から6位に浮上した。

一戸くる実は、2006トリノオリンピック代表で現全日本チームコーチでもある一戸剛氏を父に持つ21歳。
高校1年生時の2020年吉田杯で国内シニア大会初優勝。
高校を卒業した2023年にCHINTAIスキークラブに入り、2025年春に雪印メグミルクスキー部に初の女性選手として移籍。

WC出場34戦。最高位は2025リュブノの10位。ちなみに一番好きな台はリュブノ。
GPではこれまで9試合でトップ10入りを果たしており、最高位は6位だったが、一気にてっぺんを獲った。

今季初めて女子選手を採った東京美装も雪印メグミルク。
その判断が正しかったことを、半年と経たないうちに佐藤柚月と一戸くる実が証明して見せた。
両チームには今後も女子選手を増やしていってほしいし、他のチームも続いてほしい。
二人の活躍は、その大いなる牽引力となるはずだ。

GP総合順位


9/14
FISインターコンチネンタルカップ第2戦アインジーデルン(SUI)
3  斎藤 優(LuFT)
7  岩崎 里胡(戸田建設株式会社)
9  藤元 彩子(法政大学)
12  竹内 千穂(白馬高校)
33  坂本 季花(飯山高校)

リザルト

悪天候で2本目がキャンセルとなったICOC。
斎藤優が見事に2試合連続表彰台となる3位。
7位に2試合連続シングルの岩崎里胡、9位に藤元彩子が続き、日本勢は2試合連続で3人がトップ10入り。

なお優勝したのは2試合連続で中国のゼン・ピン。
2023年の札幌、蔵王など5試合でWC出場キャップがある20歳の選手。
WCでは、まだポイントは獲得できていないけど、2021年のCOCで3度のトップ10入りがある。