プレヴツが3連勝で今季8勝目 ビョルセットは悲劇の3位 日本勢は6位の高梨沙羅を筆頭にトップ10に3人
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Official Results
1 | ニカ・プレヴツ(SLO) | 258.0pt |
2 | セリーナ・フライターク(GER) | 240.6pt |
3 | テア-ミニャン・ビョルセット(NOR) | 233.0pt |
6 | 高梨 沙羅(クラレ) | 229.8pt |
9 | 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) | 215.5pt |
10 | 一戸 くる実(CHINTAIスキークラブ) | 211.9pt |
12 | 勢藤 優花(オカモトグループ) | 209.4pt |
18 | 丸山 希(北野建設SC) | 188.8pt |
1本目にヒルレコードとなる97.0mを飛び、かつ、不完全ながらもなんとかテレマークを入れて見せたビョルセット。
しかし、悲願の初優勝に向けてラストジャンパーとして登場した2本目に悲劇は起きた。
目前でプレヴツが95.0mを飛びテレマークも決めて見せた。このカレントリーダーに勝つためには無理を通さなくてはならない。
そんな捨て身のジャンプは94.5mに届いたものの左肩から崩れ落ちるように転倒。片方のスキーが外れなかったこともあって不自然な体制のまま雪面を流され、かなり強烈なクラッシュとなってしまった。
飛型点を大きく失ったものの十分な飛距離のおかけで表彰台に踏みとどまることはできた。
でも、実際の表彰式には不在。その時点ですでに病院に向かっていたようで、膝と肘を痛めているとのこと。詳しい検査の結果が待たれるが、より深刻な状態であるという話も一部では流れている。
今季何度かの勝利のチャンスがあったが、今度こそと思わせる試合展開ではあった。
でも、1本目でもHSを3.0m上回り少しリスキーな着地に見えた。2本目の最後の数人は強い向かい風を受けており、プレヴツはHSを1.0m上回った。この時点でジュリーはゲートを下げる判断があっても良かったかもしれないが勝敗が決まる場面なのでそれは難しかったか。ならばコーチが判断すべき場面だったとも思える。
負けん気の強さも仇となってしまったかもしれないが、そこが魅力の一つでもある選手。
個人的には世界選手権の金メダル候補だと目していた。
長期離脱ということになれば、なんともかわいそうで涙が出る思いだ。
ビョルセットがいない表彰式。
3連勝で今季8勝目となったプレヴツにはいつにもまして笑顔なし。
2戦連続で今季5度目の表彰台となったフライタークも喜びは控えめ。
1本目は3位だった高梨沙羅。
92.0mを飛び小さなガッツポーズも見られた。
3試合連続シングルとなる6位。
1本目は15位と出遅れた伊藤有希は、2本目は5位の得点で6人捲って今季4度目のトップ10となる9位。
そして、一戸くる実が自己最高位を一気に5つ更新する初のトップ10入り。
今季初めの頃は、2本目で順位を落としてしまうことを課題に挙げていたが、この日は12位から2本目は8位の得点で順位を二つ上げた。
こういう戦い方が普通にできるようになってきている。
勢藤優花が12位。丸山希が18位。
20位以内に5人が入ったのは今季初めて。
レークプラシッドをスキップして調整に充てた効果がはっきりと出ている。
なお、NHK-BSの中継では岩渕香里さんが初の解説を務めた。
持ち前のほんわかさと時折顔をのぞかせる不思議ちゃん的な面を発揮しながらも、ノルウェーチームのスーツの股下や、ビョルセットに対してコーチリクエストを出すべきだったのではないかという点など、言うべきことはかなり突っ込んだ形で言及していた。
共に戦った来た選手たちへの愛情とリスペクトにもあふれ、決して上から目線とはならない。
また聞きたいと思わせる素晴らしい解説だったと思う。