サマースキージャンプ2024山形蔵王大会

布施飛雄真が怒涛の4連勝　小林陵侑は大会3連覇　丸山希は大会連覇

女子組

リザルト

少年組

リザルト

成年組

リザルト　男子総合

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台風が近づき開催が危ぶまれたが、進路がずれたことで無事に実施できた3年目のサマー山形蔵王大会。

最大のトピックは、なんといっても布施飛雄真による少年組4連勝。
1本目は、今季ここまで2度の2位がある中学生コンバインダー森大耀と同点でトップを分け合ったが、2本目で少年組唯一の80m台を揃え4.1pt差で勝利した。

地元山形の高校2年生。中学時は目立った成績はなかったが、今年になってから瞬く間に力をつけた。
2週間前の札幌3連戦では圧巻の3連勝。ただし、この時には優勝候補筆頭の西田蓮太郎が病欠していた。
その蓮太郎を含む北海道勢を地元山形に迎え撃った形だが、しっかりと勝ちきり真価を示した。

布施飛雄真の他にも6位に入った村山賢助など、この大会には地元山形の高校生がたくさん出場している。
YouTube生配信があるおかげで、札幌の試合ではあまり見る機会のないこうした選手たちを見ることができて楽しかった。

彼らの指導を務める山形のエース内藤智文は、2本目でどこまで伸びるかというほどのスーパージャンプを見せたが、途中で風に叩き落されてしまった。危うく転倒しそうになり飛型点を大きく失ったが、それ以上に飛距離を失った。
あの風がなければ山本涼太が1本目で見せた105.5mを上回っていたのではないか。そしておそらく普通にテレマークランディングもできたはず。

小林陵侑は大会3連覇。
世界王者に3.6ptにまで迫った2位の中村優斗は、2022名寄ピヤシリでの3位以来となる表彰台。2位はシニア自己最高位であろうか。
3位は今季3度目の表彰台となる二階堂蓮。

男子においては、札幌3連戦と併せて日の試合の成績も冬のWCとCOCの選考に影響してくる。
会心の101.5mを見せ4位の藤田慎之介、5位の竹花大松、7位の工藤漱太らが生き残りをかけて気を吐いた。
また、GP組としてただ一人竹内択が出場。やれることは何でもやるという気概を感じる。

女子は丸山希が大会連覇。
0.7ptの僅差の2位に伊藤有希。
斎藤優、岩崎里胡、中山和による3位争いは、中山が逆転で抜け出し、怪我からの復帰後で初めてとなる表彰台を掴み獲った。

怪我といえば、岡部凛大郎が試技で転倒。担架で運ばれたが大事なければよいが。
この大会は昨年も大きな怪我につながる転倒があった。
国内唯一のクロソイド曲線による癖のある台で「苦手」と言い切る選手も結構多い。
転倒の原因がそこにあるのかどうかは分からないけれど、選手が怪我によりチャンスを奪われる姿はもう見たくない。

2024夏季・秋季 表彰台（女子）

2024夏季・秋季 表彰台（少年）

2024夏季・秋季 表彰台（男子）