2019/20 FISスキージャンプワールドカップ男子個人第5戦クリンゲンタール

小林陵侑 今季初優勝で総合トップに浮上

2019年12月15日(日)クリンゲンタール(GER)HS140/K125

8th World Cup Competition

1  小林 陵侑(土屋ホームスキー部) 277.0pt
2  シュテファン・クラフト(AUT) 274.0pt
3  マリウス・リンビーク(NOR) 269.5pt
 
6  佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部) 265.2pt
16  中村 直幹(東海大学札幌スキークラブ) 244.6pt
21  伊東 大貴(雪印メグミルクスキー部) 236.2pt
33  葛西 紀明(土屋ホームスキー部) 108.9pt
49  小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部) 105.6pt

予選リザルト オフィシャル リザルト


 

昨季の総合王者である小林陵侑が今季5戦目にして初優勝。

 

1本目をトップで折り返した。
が、2本目は追い上げてきたクラフトに対し微妙なラインに着地。自ら首をひねった。
結果が表示されるまでは出迎えたチームメートも陵侑自身も半信半疑な様子だったけれど、3.0pt差でクラフトの追撃を振り切ったと知って陵侑は雄叫びを上げた。

 

この勝利で陵侑はスタンディング4位から一気にトップに浮上。
一方、この日18位に終わったタンデは、開幕から守り続けてきた総合トップから陥落した。

 

2018ジュニア世界選手権の覇者であるリンビークは、2017/18ザコパネでの8位以来となる2度目のシングルでWC初表彰台を射止めた。
ただ、ノルウェーにとってはこの日、2019ジュニア世界選手権の覇者であるマルケングが派手な転倒で病院送りとなってしまい、若手の二枚看板で明暗が分かれることとなってしまった。

 

日本勢では佐藤幸椰が6位。
2本目だけ見ればトップスコアだったそのジャンプは、着地手前でもう一度加速したかと見紛うほどに伸びのある会心のジャンプだったように思う。

 


 

さて、前の記事で色々と書いたけれど、日本チームの「エンゲルベルク問題」に解決が見られたようだ。
12月16日にSAJは、エンゲルベルクでの第6次遠征に追加メンバーを加えると発表した。
(表はSAJのサイトから転載させていただいた)

 

第6次ジャンプ遠征(12/16 選手追加)

派遣期間  2019年12月3日(火)~12月24日(火)
派遣先  ヴィカースンド(ノルウェー)、ルカ(フィンランド)、
 エンゲルベルグ(スイス)
派遣目的  コンチネンタルカップ及びワールドカップ参戦
派遣選手  佐藤 慧一 雪印メグミルクスキー部
 竹内 択 飯山市スキークラブ
 栃本 翔平 雪印メグミルクスキー部
 岩佐 勇研 東京美装グループスキー部
 伊藤 謙司郎 雪印メグミルクスキー部
 小林 陵侑 土屋ホームスキー部
スタッフ  作山 憲斗、栗田 俊介、アンドレアス・グルーバー
第6次ジャンプ遠征(12/16 選手追加) | 公益財団法人全日本スキー連盟
...

 

個人的には満額回答。
えっ? 満額? 幸椰が出ないのに? 大貴も出ないのに?
…という方はこちらの記事を参照されたし。

 

第6次遠征チームは、COCで竹内択が2つの勝利と2位1回で現在総合トップ。
佐藤慧一が優勝1回と表彰台2回で総合2位。
岩佐勇研が表彰台1回で総合8位。

 

エンゲルベルクが俄然楽しみになってきた。