高梨沙羅 今季初優勝 WC通算54勝目
2018年3月24日(土) オーベルストドルフ(GER)HS106/K95
18th World Cup Competition
1 | 高梨 沙羅(クラレ) | 227.1pt | 100.5m | 96.5m |
2 | ダニエラ・イラシュコ-シュトルツ(AUT) | 224.1pt | 101.0m | 101.0m |
3 | マーレン・ルンビ(NOR) | 221.7pt | 93.5m | 95.5m |
5 | 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) | 205.2pt | 94.5m | 92.0m |
12 | 勢藤 優花(北海道ハイテクアスリートクラブ) | 185.8pt | 91.0m | 90.0m |
20 | 岩渕 香里(北野建設スキークラブ) | 166.5pt | 90.0m | 82.5m |
岩佐 明香(日本大学) | 予選落ち |
シーズン最終盤にきて高梨沙羅が今季初優勝。
今季はルンビがあまりにも強く、またアルトハウスにも2回しか勝てていないので、無勝利のまま終わるものだと思っていたので、内容はともかく勝てたことがとにかく良かった。
沙羅はWC通算54勝目。
内容はともかくと書いたが、沙羅がそんなに悪かったということは無い。
ただ、この勝利の要因が敵失によるところが多かったのもまた事実。
2本とも飛距離で沙羅を上回ったイラシュコは1本目の着地で大きく崩れ自ら頭を抱えたし、アルトハウスは地元で力が入りすきだのかタイミングがかなり遅れて今季最低の8位に終わったし、何よりもルンビがパッとしない。
ルンビの2本目は数値上はこの試合で唯一の追い風。確かに運もなかった。けれど、モチベーション的にも今一つだったんじゃないかなと勘ぐってみる。
既に3週前のルシュノフで総合優勝を決めているし、その次のオスロは自国開催だしLHだしで本人も楽しみにしていたようだけれど、そこから2週間間隔が開いちゃったこともあってか「休暇を楽しみにしている」という心持にあった模様。同時に「試合に参加できるのも素敵なこと」とは語っているようだけど・・・
実際、個人的には2週間間隔が開いたことによる蛇足感は正直あった。
もちろん、総合優勝が決まっていなければ、この2週間が「いざ決戦」という雰囲気を高めてくれたのかもしれないので、結果論にすぎないことではあるのだけれど。
観客は結構多く、意外と盛り上がっていたので、あくまでも個人的な印象としてね。
オーストリアの16才エダーや、同じく16才のスロベニアのブレシルなどの新鋭が力を示し始めてきたし、ルンビの喜び組としてしか目立つことのなかったストロームがここ4戦で12位、11位、7位、7位と存在感を見せ始めた。
安定してポイントを取り続けるオプセットと合わせてノルウェーは戦力が充実してきたようだけれど、来季も団体戦が開催されるという前提で見ると、4人目に目ぼしい選手がいないのが辛い。
なお、解説の元康氏はJスポのプラニツァ団体とのダブルヘッダー。
前戦オスロでは斉藤浩哉氏がJスポとダブルヘッダー解説を行っていたけれど、あの時は日付を跨いでのことだったはず。
この日の元康氏は、正真正銘の同日でのダブルヘッダー。割とスゴイ。