日本 団体戦2戦全勝
2018年1月20日(土) 蔵王(JPN)HS102/K95
11th World Cup Competition
1 | 日 本 | 761.7pt | 373.8pt 1位 | 387.9pt 1位 |
岩渕 香里 | 85.3pt 2位 | 95.0pt 1位 | ||
勢藤 優花 | 88.5pt 1位 | 91.2pt 1位 | ||
伊藤 有希 | 96.0pt 1位 | 105.9pt 1位 | ||
高梨 沙羅 | 104.0pt 2位 | 95.8pt 4位 | ||
2 | スロベニア | 706.8pt | 356.0pt 2位 | 350.8pt 2位 |
ウルサ・ボガタイ | 91.8pt 1位 | 93.5pt 2位 | ||
シュペラ・ロゲリ | 77.5pt 3位 | 78.8pt 3位 | ||
エマ・クリネツ | 86.1pt 5位 | 91.8pt 5位 | ||
ニカ・クリジュナル | 100.6pt 3位 | 86.7pt 6位 | ||
3 | ロシア | 696.1pt | 351.3pt 3位 | 344.8pt 3位 |
アナスタシャ・バラニコワ | 83.7pt 3位 | 74.5pt 5位 | ||
アレクサンドラ・クストワ | 83.0pt 2位 | 86.8pt 2位 | ||
ソフィア・チホノワ | 79.7pt 6位 | 80.9pt 6位 | ||
イリーナ・アバクモワ | 104.9pt 1位 | 102.6pt 2位 | ||
4 | ドイツ | 672.1pt | ||
5 | ノルウェー | 637.1pt | ||
6 | オーストリア | 633.8pt | ||
7 | USA | 498.8pt | ||
8 | カナダ | 462.9pt |
12月のヒンターツァルテンで、史上初となったWC女子団体戦を制した日本が、残る1戦にも勝利した。
数字の上では圧勝だけれど、優勝争いをするはずのドイツはアルトハウス、フォークトが札幌大会後に帰国し早々とこの勝負から降りた格好。
優勝争いという点では端からそれほど興味が沸く試合ではなく、それよりも注目されたのは個々の選手の仕上がり具合。
伊藤有希は、2本目でこの試合2番目の飛距離である95.0mを飛んだ。助走スピードに改善が見られ、本人的にも手ごたえがあったようだ。
高梨沙羅も助走での重心の取り方に改善が見られたとのことで「収穫はあった」とのこと。
1本目で同組5位、2本目で1位のルンビとの比較で大きな差はないと沙羅を評価する報道も見られたけれど、それは違うと思う。
確かに沙羅の2本合計は199.8pt、ルンビは201.3pt、その差は1.5ptしかない。前日に44.9pもの大差をつけられたことを思えば、沙羅はかなり頑張ったように見える。
でも、ルンビは2本ともコーチリクエストを使って沙羅よりも2段低いゲートで飛んだが、いずれも95%を超えられずGFの加点を得ていない。
これは、ルンビの、あるいはノルウェー陣営のミスなのか?
憶測にすぎないけれど、ノルウェーは勝負にこだわってコーチリクエストを使ったわけではなくて、単純にルンビに怪我をさせたくなかっただけだったんじゃないかな。
失礼ながらノルウェーは如何にルンビを擁するとはいえ表彰台争いに絡める力はない。この試合に無理をする理由はなく、日曜日に向けての調整程度に考えていたとしても不思議はない。
だから、前日のように100.0mを超えるようなジャンプをルンビに求めることなく、只々安全に着地できることだけを考えた。GFの加点が付こうが付くまいがどうでもよく、いやむしろ付かない(つまり、96.5mに届かない)ぐらいでちょうど良いって感じだったんじゃないだろうか。
それでもルンビは最長不倒の95.5mを出したわけで…
そんなルンビと沙羅を比較して大きな差はないというのはやはり正しい見方とは思えない。重心の取り方に改善が見られ「収穫があった」と語る割りに、2本目はルンビはおろか、アバクモワとヘルツルにも上に行かれ結果に結びついていないことからもそう言える。
もっとも、同組4位に終わった沙羅の2本目も、既に大差がついていたので優勝のためには全く無理をする必要は無かった。なので、良い意味で力を抜いたり、何かを試したりしたことで同組4位となっただけのことかもしれないけど。