タンデ暫定トップ 葛西紀明 1本目6位から大失速
2018年1月19日(金) オーベルストドルフ(GER)HS235/K200
ダニエル-アンドレ・タンデが暫定トップ。
2位フライタークに10.9pt、3位ストッフに17.8ptの差をつけた。
どうやら、この3人がメダルを争うことになりそうだ。
前日の予選が悪天候によりこの日にずれ込んだ。
その予選で、タンデは238.5mを飛び、2016/17WCでヴェリンガーが出したヒルレコードを0.5m更新。
その勢いのまま、本戦1本目でトップに立ち主導権を握ると、2本目はコーチリクエストを使ってフライターク、ストッフの追撃を振り切り暫定トップに立った。
風が定まらない上に雪も舞う。難しい条件下での試合となったが、運営は風待ちなどほとんど行うことなく、目まぐるしいほどのゲート変更で試合を進めた。
ただし、これが適切な運営だったかどうかは疑問が残る。
そのせいだとは言わないけれど、1本目6位だった葛西は2本目はなんと30位。
条件が悪くなり、アマン、ダミヤン、セメニッチが次々と撃沈されていく流れの中に入ってしまった。
飛び出し後すぐに風に煽られ、飛行姿勢に入ると目に見えて明らかにガクンとスキーが下がった。全選手中で最低の123.5m。ラージヒルかよ… 少し風待ちをしてもらえなかったものか。
前回大会2016タウプリッツーバートミッテルンドルフは5位、その前2014ハラホフは4位だった葛西。その再現も十分に期待されただけに、初日で27位は痛すぎる。
潤志郎も風に叩かれたうちの一人。
2本目は、数値上は全選手中3番目に悪い追い風にあたってしまった。
とはいえ1本目は潤志郎も葛西も逆に条件が良かった。
潤志郎の場合は、あのテールの交差を見る限り、そもそもあまりフライングには向いていないのかも。
なお、転倒したハイベックは肘の筋の断裂があるとのこと。
転倒した後にすぐに両方のスキーが外れたので脚への衝撃は少なかったようには見えていたけれど…
大事にならないことを祈る。
Results after 2nd Round
1 | ダニエル-アンドレ・タンデ(NOR) | 449.6pt | 212.0m | 227.0m |
2 | リヒャルト・フライターク(GER) | 438.7pt | 228.0m | 225.0m |
3 | カミル・ストッフ(POL) | 431.8pt | 230.0m | 219.0m |
11 | 小林 陵侑(土屋ホーム) | 386.4pt | 207.5m | 205.5m |
27 | 葛西 紀明(土屋ホーム) | 302.9pt | 218.5m | 123.5m |
28 | 小林 潤志郎(雪印メグミルク) | 278.7pt | 171.5m | 169.0m |