スキージャンプFISワールドカップ2022/23女子個人第11戦札幌

オプセットが今季3勝目 勢藤優花は連日の9位

2023年1月8日(日)札幌(JPN) HS137/K123

シリエ・オプセット(NOR)

12th World Cup Competition

1  シリエ・オプセット(NOR) 232.1pt
2  エマ・クリネツ(SLO) 227.3pt
3  エバ・ピンケルニッヒ(AUT) 225.7pt
 
9  勢藤 優花(YAMAtune) 206.8pt
10  高梨 沙羅(クラレ) 197.3pt
14  伊藤 有希(土屋ホームスキー部) 187.4pt
17  丸山 希(北野建設SC) 173.6pt
20  宮嶋 林湖(松本大学) 168.5pt
 小林 諭果(CHINTAIスキークラブ) 予選スーツ失格

予選 リザルト


昨日は数値上一度も向かい風が吹かなかった大倉山。
日が沈むと風が収まる傾向にあるとはいえ、ここまで完全に追い風のみの状態になることはあまり経験がない。

対して2日目の今日は午前の試合。いつも通りの向かい風が吹いた。
それでも天気の良さとも相まって比較的穏やかには感じられた。
ただ実際は昨日と同様に1本目と2本目の順位に乖離が見られる選手が目立つ。

やはりこの台は難しい。
しかし、結果に大きな不条理感はない。
昨日も今日も、力のある者たちが上位に入った。

リュブノでボガタイが転倒し大怪我を負ったばかりということもあってか昨日からゲートは渋め。
そんな中でオプセットは1本目で135.5mを飛び観客をどよめかせた。
トップで折り返した2本目はゲートが下がったこともありK点て前で落ちたが逃げ切りに成功。
今季3勝目。通算4勝目。

2位は昨日に引き続きクリネツ。
3位も昨日に引き続きピンケルニッヒ。
昨日の勝者アルトハウスは、1本目は2位だったが2本目は10番手の得点にとどまり結果は4位。

Top10 & Team Japan

シリエ・オプセット(NOR)
1 シリエ・オプセット(NOR)
エマ・クリネツ(SLO)
2 エマ・クリネツ(SLO)
エバ・ピンケルニッヒ(AUT)
3 エバ・ピンケルニッヒ(AUT)
カタリナ・アルトハウス(GER)
4 カタリナ・アルトハウス(GER)
ニカ・クリジュナル(SLO)
5 ニカ・クリジュナル(SLO)
テア-ミニャン・ビョルセット(NOR)
6 テア-ミニャン・ビョルセット(NOR)
セリーナ・フライターク(GER)
7 セリーナ・フライターク(GER)
アレクサンドリア・ルティト(CAN)
8 アレクサンドリア・ルティト(CAN)
勢藤 優花(YAMAtune)
9 勢藤 優花(YAMAtune)
高梨 沙羅(クラレ)
10 高梨 沙羅(クラレ)
伊藤 有希(土屋ホームスキー部)
14 伊藤 有希(土屋ホームスキー部)
丸山 希(北野建設SC)
17 丸山 希(北野建設SC)
宮嶋 林湖(松本大学)
20 宮嶋 林湖(松本大学)
小林 諭果(CHINTAIスキークラブ)
予選失格 小林 諭果(CHINTAIスキークラブ)

日本勢は、予選で高梨沙羅が5位、勢藤優花が7位、伊藤有希が9位と俄然期待が高まった。

1本目では勢藤が昨日の丸山希と同じく5位。2本目は伸ばせなかったが昨日と同じく結果は9位。
2試合連続でシングル入りし、この2日間で日本勢最高の結果を残した。

昨日の高梨は随分と空中のスピードがあるように感じられたが、どうやら少し突っ込みすぎていたようだ。
この日はその点を修正して臨んだようだが、1本目はまさかの全選手中で唯一の追い風を受けてしまった。それでも13位で折り返した2本目ではK点を超えて見せた。結果は10位。

伊藤有希は1本目で9位につけるも2本目は伸ばせず結果は14位。
今季3度目のトップ10入りとはならなかった。

昨日、開催国枠としてトップの成績だったことで小林諭果はこの日もエントリー。
しかし、予選を飛んだ後にスーツの違反で失格となってしまった。
昨日は新たにチームメートとなったばかりの一戸くる実が予選でスーツ違反により失格。
CHINTAIスキークラブにとっては悲喜こもごもな二日間。

表彰式

2023スキージャンプワールドカップ札幌

この2日間はゲートが渋めであったこともあってヒルサイズに迫る大ジャンプが連発するようなスペクタクルな展開とはならなかった。
2日間で130.0mに届いたのは予選も含めて4本のみ。

      飛距離 ゲート 風速
1 アルトハウス 土曜1本目 131.0m 26 -0.55
2 ルティト 日曜予選 130.0m 20 ₊1.11
3 オプセット 日曜1本目 135.5m 22 ₊0.36
4 ルティト 日曜2本目 135.5m 20 ₊1.44

ご覧の通り、そのうちの2本はルティト。
条件に恵まれていたからといえばそれまでだ。事実、日曜2本目でトップの得点となった135.5mを飛んだ時の風速は、この日3番目に強い向かい風だった。

高く上がってドスンと落ちるリスキーな飛行曲線。向かい風が当たれば飛距離を伸ばしそうな曲線ではあるが、土曜も10位に入っていることから追い風にもしっかりと対応できているといえる。
個人的には、この2日間で一番見ていて楽しかった選手がルティト。

ピックアップ ギャラリー

昨日は10位で予選を通過したけど本戦は棄権したクバンダル。
2021年2月のWCヒンツェンバッハで転倒し大怪我を負って1シーズン半を棒に振り、今季ようやく復帰したがやはりまだ万全ではないのか。
今日は予選も含めて3本全てにコーチリクエストを使った。結果は12位。

ルティトも楽しかったけれどクバンダルも見ていてとても楽しい選手だった。
そんなクバンダルをはじめとして、遠い遠いSapporoまで遥々やってきてくれた海外選手たちに敬意を表し、下手な写真ではあるが例によって何人かをピックアップしてみた。

キアラ・クロイツァー(AUT)
11 キアラ・クロイツァー(AUT)
エイリン‐マリア・クバンダル(NOR)
12 エイリン‐マリア・クバンダル(NOR)
アンナ-オディヌ・ストローム(NOR)
13 アンナ-オディヌ・ストローム(NOR)
アビゲイル・ストレイト
15 アビゲイル・ストレイト(CAN)
ルイサ・ゲーリッヒ(GER)
16 ルイサ・ゲーリッヒ(GER)
アンナ・ルプレヒト(GER)
18 アンナ・ルプレヒト(GER)
ジョセフィーヌ・パニエ(FRA)
19 ジョセフィーヌ・パニエ(FRA)
ジェシカ・マルジナー(ITA)
22 ジェシカ・マルジナー(ITA)
ジュリア・クレール(FRA)
23 ジュリア・クレール(FRA)
ニコル・モーラー(CAN)
25 ニコル・マウラー(CAN)
ダニエラ・ハラランビエ(ROU)
28 ダニエラ・ハラランビエ(ROU)
ユリア・キュッカネン(FIN)
29 ユリア・キュッカネン(FIN)
マリタ・クラマー(AUT)
失格 マリタ・クラマー(AUT)

WC総合順位

天気が良かったこと、3連休の中日で翌日も休みだったこと、そして昨日の試合をニュースで見て大会があることを知った人も多いであろうこと… 要因は様々だろうけど昨日より明らかに観客は多かった。

300枚用意されていたエキサイティングゾーンのチケットは1本目が終了するころには完売したとアナウンスされた。
当日券の購入者や一般エリアからのアップグレードをした方がそれなりにいたということだろう。

ちなみに、エキサイティングゾーンが初めて設置された2019年男子の日曜には360枚が売れたらしい。
20日(金)からの男子3連戦をエキサイティングゾーンで観戦予定の方は早めにチケットを入手した方がいいかも。