小林陵侑「ぶっ飛んで」今季2勝目 ノルウェー勢が大躍進
2021年12月12日(日) クリンゲンタール(GER)HS140/K125
8th World Cup Competition
1 | 小林 陵侑(土屋ホームスキー部) | 262.8pt |
2 | ダニエル-アンドレ・タンデ(NOR) | 260.2pt |
3 | マリウス・リンビーク(NOR) | 256.6pt |
9 | 小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部) | 240.7pt |
20 | 中村 直幹(Flying Laboratory SC) | 219.1pt |
27 | 佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部) | 207.0pt |
38 | 伊東 大貴(雪印メグミルクスキー部) | 88.3pt |
39 | 佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部) | 87.0pt |
小林陵侑が今季2勝目を挙げた。
この日は予選、1本目、2本目で全てトップの完勝。
2位との差は2.6ptであり圧勝という感じではなかったが危なげなく勝ち切った印象だ。
今季最初の複数勝利者。総合順位も6位から一気に2位に浮上。
10日間の隔離が明けて2試合目での勝利。
勝利が決まると、うっぷんを晴らすかのように吠え、更にカメラに向かって「ぶっ飛んでいきましょう!」
はい。どうぞぶっ飛んでください。
小雨が降り続いたためアプローチの状態が悪くスピードが出ない。
その傾向はドイツ勢に顕著だったか。
ライエ、ヴェリンガー、ガイガー、パシュケらは1本目で25位以下に名を連ね、アイゼンビヒラーに至っては40位で2本目に進めなかった。
一方で、この難条件にしっかりと対応したのがノルウェー。
なんと2位~6位に5人が名前を揃える珍しい結果となった。
- タンデ(NOR)
- リンビーク(NOR)
- ヨハンソン(NOR)
- グランネル(NOR)
- フォルファン(NOR)
タンデは昨季プラニツァでの身の毛もよだつ転倒による欠場から今季復帰し、ここまで6試合で最高位は18位だった。
それがこの日、一気に本来居るべき場所に戻ってきた。
表彰台が確定したことを知った刹那、感極まったような表情を見せたことが、ここまでの苦しさを物語る。
小林潤志郎は2019/20ヴィスワでの10位以来となるトップ10入り。
実は、この試合の勝者はタンデ。
そして、それは、怪我と病気に泣かされた前シーズンからの復活を告げる1年8ヵ月ぶりの勝利だった。
タンデが復活する試合には、もれなく潤志郎の好成績がついてくる?