2020/21 FISスキージャンプワールドカップ男子個人第23戦プラニツァ

小林陵侑 圧巻 今季3勝目 通算19勝目

2021年3月25日(木)プラニツァ(SLO)HS240/K200

27th World Cup Competition

1  小林 陵侑(土屋ホーム) 452.5pt
2  マルクス・アイゼンビヒラー(GER) 445.1pt
3  カール・ガイガー(GER) 431.3pt
 
9  佐藤 幸椰(雪印メグミルク) 417.3pt
16  中村 直幹(東海大学札幌SC) 401.8pt
20  小林 潤志郎(雪印メグミルク) 391.6pt
36  佐藤 慧一(雪印メグミルク) 168.8pt

予選リザルト オフィシャル リザルト


強すぎる小林陵侑が還ってきた。
1本目では、誰よりも遠くに飛び完璧なテレマークを入れて見せた。
当然にトップに立つと、3段ゲートが上がった2本目では猛追するライバルたちを尻目に、ただ一人ヒルサイズを楽々と超えて見せた。

2018/19シーズンを彷彿させる圧巻のパフォーマンス。
世界選手権とRAW AIRの中止によりワールドカップは1ヵ月以上期間が開いたが、前戦ルシュノフに続く連勝で今季3勝目。
日本人最多勝利数を一つ更新し通算19勝目。

そして陵侑の勝利にはもれなくアイゼンビヒラーがついてくる。
1本目4位からの逆転を目指して、2本目はコーチリクエストでゲートを1段下げる賭けに出た。
作戦は見事にはまったが、やはり陵侑を超えられない。
この展開もまた2018/19を彷彿させるもの。

2018/19の陵侑とアイザイ

  • 第8戦 陵侑優勝×アイザイ2位(僅か0.4pt差)
  • 第9戦 陵侑優勝×アイザイ2位(僅か1.9pt差)
  • 第18戦 陵侑優勝×アイザイ2位(僅か0.5pt差)
  • 第22戦 陵侑優勝×アイザイ2位(21.6pt差)

日本勢は全体に好調。
先ずは予選で陵侑がトップ。
そして、中村直幹が予選でPB更新を最長不倒でやってのけた。
直幹は世界選手権の団体で何かをつかんだ感じで、この日の1本目も気持ち良さそうに飛距離を伸ばして9位で折り返した。2本目は条件にも恵まれずトップ10に残ることはできなかったけれど、2戦目にも期待できそう。
佐藤幸椰も1本目は6位。
小林潤志郎は20位となり最終戦出場に希望をつないだ。

グランネル、ストッフ、クバツキが2本目に進めないという波乱はあったけれど、ガイガー、ドメン、パブロフチッチ、ハイベックなどが絡む表彰台争いはとても面白かった。

ただ一つ
試合前のトライアルでの身の毛もよだつ転倒により病院に運ばれたタンデの容態が気がかりだ。
一時は意識が無いという情報もあったが、快方に向かっているらしい。

ワールドカップ暫定順位

1 H-E.グランネル1544pt総合優勝確定
2 M.アイゼンビヒラー-446
3 K.ストッフ-600
4 R.ヨハンソン-734
5 P.ジワ-7752↑

WC暫定総合順位