クリネツ ワールドカップ初優勝 ボガタイとスロベニア・ワンツー
2021年11月27日(土) ニジニ・タギル(RUS)HS97/K90
2nd World Cup Competition
1 | エマ・クリネツ(SLO) | 235.1pt |
2 | ウルサ・ボガタイ(SLO) | 227.0pt |
3 | カタリナ・アルトハウス(GER) | 225.9pt |
5 | 高梨 沙羅(クラレ) | 204.1pt |
13 | 岩渕 香里(北野建設) | 182.2pt |
22 | 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) | 173.9pt |
32 | 勢藤 優花(北海道ハイテクAC) | 77.9pt |
54 | 岩佐 明香(大林組スキー部) | 予選落ち |
エマ・クリネツがワールドカップ初優勝を果たした。
2013/14リレハンメルで7位となる衝撃のデビューを飾った時は15歳。
2021世界選手権NHで金メダルを獲得したものの、WCでは6度の2位がありながら勝ち切ることができないでいた。
23歳でようやく掴んだ初勝利を心から祝福したい。
前日に、そのクリネツを41.7ptもの遥か後方に突き放す異次元の勝利を遂げたクラマー。
公式練習、予選、試技、そして本戦の計6本で全てトップを獲る完ぺきな勝利ではあったけど、一夜明けると別人のようにおとなしくなってしまった。
ここまでの6本が全てK点オーバーだったのに対して、この日の予選はなんと80.0mで7位。本戦1本目も86.0mで6位と、前日までの異次元ぶりが嘘のよう。
それでも2本目ではクリネツの97.0mに次ぐ94.0mの飛距離で2番手のスコアで、最終的に4位まで盛り返した。
1日でイエロービブをクリネツに奪われることとなってしまったけれど、個人的には一人の選手が無双するとシーズンはつまらなくなってしまうと思っているので、この結果には正直ちょっとホットしていたりもする。
ボガタイがWCで3度目の表彰台にして初の2位となりスロベニアはワンツー。7戦4勝でこの夏の女王となったことがフロックではないことを証明してみせた。
アルトハウスの表彰台は2019/20ルシュノフでの2位以来2シーズンぶり。
また、怪我による長期離脱から今季復活したザイフリーズベルガーは、前日は10位でこの日は6位と健闘。
高梨沙羅は前日より一つ順位を上げて5位。やはり少しタイミングが遅れているように見える。
岩渕香里は前日の26位から大きく順位を上げた13位で2戦連続のポイント獲得。
伊藤有希は少しバタバタした印象があるが22位で今季初ポイントを獲得した。