2018/19 FISスキージャンプワールドカップ男子個人第4戦ニジニ・タギル

フォルファング 僅差の勝利 小林陵侑 4戦連続表彰台

2018年12月1日(土) ニジニ・タギル(RUS)HS134/K120 

5th World Cup Competition 

 ヨハン-アンドレ・フォルファング(NOR)  264.4pt  135.5m 129.0m
 ピオトル・ジワ(POL)  264.2pt  133.0m  131.0m
 小林 陵侑(土屋ホームスキー部)  262.0pt  134.0m  130.0m
 
27  中村 直幹(東海大学)  209.3pt  119.5m  117.0m
30  小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部)  200.6pt  124.5m 112.5m
35  葛西 紀明(土屋ホームスキー部)  104.1pt 119.0m  
41  竹内 択(北野建設) 96.6pt 116.0m  
44  伊東 大貴(雪印メグミルクスキー部) 94.5pt 116.5m  

予選 リザルト

オフィシャル リザルト


 

フォルファングが今季初優勝。
ノルウェーは、今季ここまで団体戦も含めて誰一人として表彰台に立てていなかったが、ようやくその場に帰ってくることができた。

 

フォルファングの1本目は、ここ数年彼らが見せているフライトの最終盤でのもう一伸びが見られるジャンプ。これが出るようになるとノルウェーはやはり強い。
とはいえ、フォルファングと2位ジワとの間には僅か0.2ptの差しかなく、さらに言えば3位小林陵侑との間にも2.4ptの差しかない。
つまり誰が勝ってもおかしくなかった。

 

3連勝が掛かっていた陵侑は、1本目をトップで折り返し期待が高まったが、2本目は今季ここまでの圧倒的なパフォーマンスに比べるとやや消極的な感じにも見え、結果フォルファングとジワに逆転を許してしまった。

 

それでも陵侑は、得点が出た瞬間に苦笑いを見せた宮平ヘッドコーチとは対照的に、派手なガッツポーズを見せた。
勝利を逃し、「フィーリングとしてはちょっと物足りない感じが残った」という2本目ではあったけれど、それでもしっかりと表彰台の一角を射止めることができた喜びが勝ったのだろう。
これで陵侑は開幕から4戦連続の表彰台。
「今日も勝てる!」という我々ファンの浮かれ具合に比べて、本人は地に足の着いたものの見方ができているようだ。

 

一方、葛西、伊東、竹内のベテラン3名はここまでノーポイント。
SAJの事前の発表では、ニジニ・タギル終了時点で「6名のなかでもっとも成績の芳しくない選手」と佐藤幸椰を入れ替えることとなっている。

 

ベテランが悪いということは決してない。
この日の試合でも、もうすぐ39歳になるワシリエフが1本目で133.0mを飛び、なんと4位で折り返した。
大声援を受けて登場した2本目は、さすがにいつものワシリエフに戻ったが、17位でしっかりとポイントをゲットした。

 

ベテランだからとか、若手だからとかではなく、結果を出せる者が選ばれるべき。
生き残りをかけたニジニ・タギルの第2戦。
さて、どうなりますか。