予想だにしない結末 クラフト 自国で初優勝 小林陵侑 2位
2020年2月16日(日)タウプリッツ/バートミッテルンドルフ(AUT)HS235/K200
26th World Cup Competition
1 | シュテファン・クラフト(AUT) | 232.6pt |
2 | 小林 陵侑(土屋ホーム) | 231.9pt |
3 | ティミ・ザイツ(SLO) | 230.1pt |
19 | 小林 潤志郎(雪印メグミルク) | 208.2pt |
30 | 竹内 択(team taku) | 183.6pt |
35 | 中村 直幹(東海大学札幌SC) | 171.5pt |
佐藤 幸椰(雪印メグミルク) | スーツ失格 | |
49 | 佐藤 慧一(雪印メグミルク) | 予選落ち |
こんな幕切れを誰が予想できただろう。
2本目のラスト3人を残して唐突にキャンセル。
クラフトと陵侑は0.7pt差で決戦の時を待っていたわけだが、さぁ、いよいよ! というところでの突然の幕切れに興をそがれた感は半端ない。
でも、風はどんどん荒れだして既に長い中断となっていたし、あのまま待っても天候が回復しないことをジュリーはレーダー等で知っていたのだろう。
15分程度のディレイを繰り返して1時間も待たされた挙句、結局キャンセルとなるよりはこちらにとってもありがたい。
1本目の結果が最終リザルトとなったわけだが、まぁ、でもその時点でリーダーボードの前にいたヨハンソンにしてみたらたまらない。少なくとも4位以上が確定してたわけだから。
逆に2本目でやらかしたストッフはハズレくじが突然アタリに変わったようで幸運だった。
もっとも一番泣くに泣けないのはコウデルカだろう。自ら歩いて退場したので大きな怪我はなかったと思われるが、何のために果敢に攻めたのか。
クラフトは今季3勝目。自国開催のWCでの勝利はこれが初めて。
2位に終わった陵侑はこのジュリーの判断にさぞやご不満だろうと思いきや、ヒルレコードに1.5mまで迫った大ジャンプにむしろご満悦の様子。条件の良さも手伝ってクラフトよりも12.5mも飛距離を伸ばしたが、おかげで全くテレマークを入れられなかったのだから痛し痒し。
陵侑と1.8pt差の3位には、2戦連続表彰台となったザイツ。
それにしても、この2試合はフライングにしてはホントに僅差の争いだった。
今季はプラニツァがフライング選手権の舞台となるため、WCとしてのフライングはヴィケルスンしか残ってないことが寂しい。
気が付けばシーズンも終盤に差し掛かってきた。
突出した強さを誇るものがなく混とんとした印象があるシーズンだが、ここにきてじりじりとクラフトが逃げつつある。
予想だにしない結末—
この試合、Jスポで中継あったんだね。
終わってから知った。