2019/20 FISスキージャンプワールドカップ男子個人第14戦ティティゼーーノイシュタット

クバツキ完勝 クラフト3戦連続2位 小林陵侑3位

2020年1月18日(土)ティティゼーーノイシュタット(GER)HS142/K125

17th World Cup Competition

1  ダヴィド・クバツキ(POL) 290.1pt
2  シュテファン・クラフト(AUT) 283.7pt
3  小林 陵侑(土屋ホーム) 282.8pt
 
16  伊東 大貴(雪印メグミルク) 265.0pt
18  佐藤 幸椰(雪印メグミルク) 259.0pt
24  佐藤 慧一(雪印メグミルク) 254.0pt
28  小林 潤志郎(雪印メグミルク) 240.1pt
33  中村 直幹(東海大学札幌SC) 115.8pt

予選リザルト オフィシャル リザルト


 

なんというハイレベルな戦いか。
2本目のラスト10人は鳥肌が立つほどに面白かった。

 

クバツキは恐ろしいほどの高さと速さで2本のジャンプを完璧に決めて見せた。
この日は全体的に飛型点が高め。出血大サービスのごとく19点台が続発したので、そこで失うと痛いが、クバツキはその点もぬかりなかった。

 

最大のライバルと目されていたカール・ガイガーはプレダッツォでのパフォーマンスが夢だったかのような順位(12位)に終わった。
ただ、それほど悪かったというようにも見えなかった。ひょっとして少し疲れがたまっているのかも。

 

1本目5位から最終2位となったクラフト。
2本目はHSに迫るオール19.5の美しすぎるジャンプを見せた。
本人も相当手ごたえがあったのか、クバツキの勝利が決まるとホントに悔しそうな表情を見せた。
クラフトは3戦連続の2位にして今季5度目の2位。これほどのパフォーマンスを見せても勝てないとなると、いったいどうすればよいのか。

 

小林陵侑もプレダッツォが悪夢だったかのように復調した。
予選でトップ。そして、オーベルストドルフでの優勝以来となる表彰台。
プレダッツォではフラストレーションの塊のような言動で、「あまりモチベーションがない」とまで言い切ったことにかなり驚かされたが、あれはいったい何だったのか。まさか、好きではないNHを飛ぶことに対する不満の表れ?
いずれにしても、試合後の談話では「(ラージヒルは)楽しかった」ようで、次の試合も「頑張りたい」ということなので心配はいらないということだろう。

 

ところで、今週の大会は『ティティゼーーノイシュタット5』として開催されている。
個人的にはこの手のシリーズには食傷気味。
特に気に入らないのが、予選を含めてタイトルが競われる点。

本音を言うとこのあたりもすごく気に入らない。RAWAIR、ヴィリンゲン5、プラニツァ7はいずれも予選を含めた総ポイント数で争われるものだが、予選はあくまでも予選と考えるべきで本戦と同列に語るべきものではないと思うのだ。

(中略)

ただ、予選勝者にあまり光を当てすぎると、予選の存在意義が上がる一方で、相対的に本戦勝者のステイタスが下がってしまうような気がするんだよね。

2018/19 男子団体第1戦ヴィスワ

 

まぁ、FISが予選の集客&視聴率獲得に躍起になるのは理解できるし、これで選手のモチベーションに火がつき、予選が盛り上がり、更に賞金で選手が潤うのであれば誰も損をしないことではあるんだけれどね。

 

ティティゼーーノイシュタット5 暫定順位