第20回伊藤杯シーズンファイナル大倉山ナイタージャンプ大会

原田侑武 茂野美咲 大会連覇 竹花健太らが惜別ジャンプ

2019年3月23日(土) 札幌市 宮の森ジャンプ競技場 HS100/K90

 

 

女子組(ゲート1本目20、2本目20)

 茂野 美咲(CHINTAIスキークラブ)  220.5pt  90.5m  90.5m
 岩佐 明香(日本大学)  219.5pt  90.0m  90.0m
 五十嵐 彩佳(札幌大学)  204.0pt  87.5m  87.0m

リザルト

男子組(ゲート1本目6、2本目8)

 原田 侑武(雪印メグミルクスキー部)  246.0pt  91.0m  98.0m
 清水 礼留飛(雪印メグミルクスキー部)  234.0pt  89.0m  95.0m
 馬淵 源(秋田ゼロックス)  221.5pt 85.5m  94.5m
 
4  岩佐 勇研(東京美装グループスキー部)  220.5pt  85.0m  93.0m
5  細田 将太郎(北翔大学スキークラブ)  209.0pt  84.5m  88.5m
6  栃本 翔平(雪印メグミルクスキー部)  208.0pt  83.5m  89.0m

リザルト


 

観測地点での積雪が平年より15日早い3月19日にゼロとなった今年の札幌。
おかげて、この大会は大倉山から多少なりとも状態の良い宮の森に会場を移すこととなった。
なお、宮の森でナイトゲームを観るのって2007年のFISノルディックスキー世界選手権札幌大会以来だと思う。

 

 

前日の公式練習が強風の為キャンセルとなり、この日は当初の「試技→1本目」から「公式練習→1本目」へと変更。
定刻通り公式練習がスタートしたけれど、やはりランディングバーンの状態が良くないのかほぼすべての選手が着地で詰まる。転倒してしまい、おかげで引退式に顔に絆創膏を張って出なければいけない選手が居たり…
1本目が始まる直前から結構な量の雪が降り気温も一気に下がったことが幸いしたのか、着地で詰まることはなくなり、試合は意外とサクサクと進んだ。

 

茂野美咲は大会連覇。
国内戦では、TVh杯宮様NH宮様LHに続く4連勝。
2位の岩佐明香は4戦連続の僅差での2位。
五十嵐彩佳は3戦連続の3位と、めきめき力をつけてきている。

 

原田侑武も大会連覇。
直線的な鋭いフライトで国内2連勝。
今季、表彰台の常連に返り咲いた清水礼留飛が2位。
怪我に泣かされ続けてきた馬淵源の表彰台はいつ以来だろうか。

 

女子組


① 茂野 美咲(CHINTAIスキークラブ)

 


② 岩佐 明香(日本大学)

 


③ 五十嵐 彩佳(札幌大学)

 

男子組


① 原田 侑武(雪印メグミルクスキー部)

 


② 清水 礼留飛(雪印メグミルクスキー部)

 


③ 馬淵 源(秋田ゼロックス)

 


4 岩佐 勇研(東京美装グループスキー部)

 


5 細田 将太郎(北翔大学スキークラブ)

 


6 栃本 翔平(雪印メグミルクスキー部)

 

表彰式


女子組表彰 岩佐、茂野、五十嵐

 


男子組表彰 清水、原田、馬淵

 


男子組表彰表彰 岩佐、細田、栃本

 


 

 

一瞬、小林陵侑が飛んできたのかと思った。
これ、伊藤将充(土屋ホーム) 
陵侑のフォームとそっくりだと思いません?
ヤンネ・バータイネンが土屋ホームを離れることがすでに発表されているけれど、一番影響受けそうなのが将充のような気がする。
将充を仕上げ切るまでヤンネに留まってほしかったなぁ。

 


 

さて、今年も今シーズン限りで引退する選手のラストフライトと引退式が行われた。

 

黒川 暁稀(札幌大学)
網野 基輝(日本大学)
清水 航太(早稲田大学)
小山内 鴻佑(東海大学)
木下 雄登(東海大学)
竹花 健汰(明円グループスキークラブ)

 

やはりこの中で印象深いのは竹花健太。
高校生や大学生の頃などからマテリアルの配色やデザインがちょっと奇抜で、何ともスタイリッシュでカッコいい選手だった。

 


黒川 暁稀(札幌大学)

 


網野 基輝(日本大学)

 


清水 航太(早稲田大学)

 


小山内 鴻佑(東海大学)

 


木下 雄登(東海大学)

 


竹花 健汰(明円グループスキークラブ)

 

6名の中で木下雄登だけが見事2本目に進んだ。(28位)
このページのトップ画像で胴上げされているのはその木下くん。
引退フライトは、このように胴上げされるのが常ではあるが、通常はブレーキングトラックの端で行われるので私の位置からでは遠すぎて撮影は無理。
ところが木下くんは引退フライトで転倒するという離れ業を演じたためにブレーキングトラックの手前で止まってしまった。そこに皆が一斉に駆け寄って来ての胴上げ。近かったので撮影できた。

 

また、この引退式では青野さんのラストコールも定番となっている。
実は青野さんは11月からの今シーズンに一度も場内実況を行っていない。WC札幌大会で大倉山を訪れてそのことを不思議に思っていた方も多かったはず。
体調を崩されていたということは小耳にはさんではいたけれど、この日、ご本人からマイクを通してその旨がアナウンスされたのでここに書く次第。
この日に合わせて復帰してきたとのこと。お元気そうで何より。

 

 

 

みんな今まで楽しませてくれてありがとう。
新天地での益々のご活躍を祈念いたします。