伊藤有希が他を圧倒 讃良貴志、渡辺知也が惜別フライト
2017年3月18日(土) 札幌市 大倉山ジャンプ競技場 HS137/K123
女子組(ゲート1本目21、2本目20)
① 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) 260.2pt(129.0m 136.0m)
② 勢藤 優花(北海道メディカルスポーツ専門学校) 206.1pt(113.5m 124.5m)
③ 茂野 美咲(CHINTAIスキークラブ) 117.4pt(95.0m 96.5m)
男子組(ゲート1本目18、2本目18)
① 中村 直幹(東海大学) 273.7pt(139.5m 130.5m)
② 佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部) 262.7pt(135.0m 130.0m)
③ 古賀 極(東海大学) 239.9pt(124.0m 130.0m)
4 原田 侑武(雪印メグミルクスキー部) 232.2pt(130.5m 119.5m)
5 渡部 弘晃(東京美装グループスキー部) 229.8pt(130.0m 119.5m)
6 齋藤 翔太(東京美装グループスキー部) 228.6pt(130.5m 117.5m)
伊藤有希は、1本目でスキーの左右を逆に付けてしまった。
正しく付ければ(写真は試技)いつも通りのきれいなV字に開けるが、左右を逆につけてしまえば(写真は1本目)H字にしか開けない。
異変に気付いたのはフライト中だったらしいが、にもかかわらず軽々とK点を越えて見せた。
この日は沙羅ゲートならぬ有希ゲート。
助走は平均89km台に抑えられ、不安定な風も吹いたけれども全く関係なし。
試技でヒルサイズに迫り、2本目でもヒルサイズに迫った。
圧倒的な力の差を見せつけた今季最終戦。
現時点での高梨沙羅との力関係を確認したかったので、沙羅がここにいないことがホントに残念。
いずれにしても、今後の国内戦は、有希と沙羅はスキーを左右逆につけて出場することを義務付けた方がいいと思う。
それでもまだ全然ハンデには足りないけれど。
男子組優勝の中村直幹は、シーズンを通じて大きく崩れることなく安定して成績を残してきたように思う。
WCメンバー入りに一番近い位置にいることは間違いないと思うけど、正直、まだまだ予選を通過できるかどうかの力だとも思う。
せめて、WC札幌大会とコンチ3連戦で、もう一歩のインパクトを残せていたらなぁ・・・
まだまだ伸びる選手。新たなシーズンに期待しましょう。
古賀極は少年組では表彰台があるが、男子組としては初表彰台ではなかろうか?
中村直幹、小林陵侑、高梨沙羅、勢藤優花、岩佐明香らタレントの宝庫である96年組の一人だが、マックス自身ももっと高いレベルでやれる素地を持った選手の一人だと思うので、これからに期待したい。
個人的には、駒場信哉が最近すごく気になる。
この日は8位。宮様ラージ7位、インカレ4位、TVh杯12位、国体4位、UHB杯11位と、振り返れば奴がいる状態が続いている。
96年組の1年先輩にあたり同期には佐藤幸椰がいるが、負けずに頑張ってほしい。
なお、伊藤有希は大会3連覇、中村直幹は大会2連覇。
女子組
① 伊藤 有希(土屋ホームスキー部)
② 勢藤 優花(北海道メディカルスポーツ専門学校)
③ 茂野 美咲(CHINTAIスキークラブ)
男子組
① 中村 直幹(東海大学)
② 佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部)
③ 古賀 極(東海大学)
4 原田 侑武(雪印メグミルクスキー部)
5 渡部 弘晃(東京美装グループスキー部)
6 齋藤 翔太(東京美装グループスキー部)
表彰式
女子組 勢藤、伊藤、茂野
女子組最長不倒賞 伊藤 有希(136.0m)
男子組 佐藤、中村、古賀
原田、渡部、齋藤
男子組最長不倒賞 中村 直幹(139.5m)
さて、今年も今シーズン限りで引退する選手の引退式が試合後に行われた。
14年間の選手生活に別れを告げた渡辺知也(東海大学)は、市役所に就職するらしい。
読み上げられたメッセージや最後のインカレで主将を務めたことからも、後輩にすごく慕われていることが伝わってきた。
讃良貴志(高翔会)は、何らかの形で札幌スキー連盟とかかわっていくとか。
23年間の選手生活に思いを込めた最後の挨拶は「自分には拍手喝采は要らない。でも、自分を支えてくれた家族や関係者には拍手喝采を贈ってあげてほしい」
なかなか言えることではない。
ちなみに讃良くんは3月に結婚もしたらしい。
渡辺 知也(東海大学)
讃良 貴志(高翔会)
お二人とも今まで楽しませてくれてありがとう。
新天地での益々のご活躍を祈念いたします。