ルンビ ただひとりK点オーバーで4連勝
2019年2月2日(土) ヒンツェンバッハ(AUT)HS90/K85
14th World Cup Competition
1 | マーレン・ルンビ(NOR) | 228.1pt | 86.0m | 86.0m |
2 | ユリアーネ・ザイファルト(GER) | 215.2pt | 84.5m | 79.5m |
3 | カタリナ・アルトハウス(GER) | 213.2pt | 81.5m | 79.0m |
4 | 高梨 沙羅(クラレ) | 212.7pt | 83.5m | 79.0m |
11 | 丸山 希(明治大学) | 196.4pt | 78.5m | 82.0m |
15 | 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) | 190.1pt | 76.0m | 79.5m |
23 | 岩渕 香里(北野建設) | 181.2pt | 75.0m | 77.5m |
26 | 勢藤 優花(北海道ハイテクアスリートクラブ) | 175.7pt | 70.0m | 77.5m |
イラシュコ-シュトルツの自国でのまさかの予選落ちで幕を開けたヒンツェンバッハ大会。
HS90の小さな台だが、前日に観たフライングとの差が激し過ぎて余計に小さく感じられる。
アプローチスピードもなんだかスローモーションを見ているかのように遅く感じられる。
札幌大会でも感じられたことなんだけれど、ここの所の女子WCはゲートの設定が渋すぎやしないだろうか?
この日はK点超えたのは全70本の飛躍中わずかに2本だけ。しかもそのうちの1本は基本ゲートを3段上げてようやく届いた。
確かにこの台はHSとK点の間隔が5.0mしかなく、ちょっとゲートを上げるとすぐにHSを超えてしまう可能性がある。
しかもこの日は風向風速が定まらず、基本は追い風傾向ながらも時折向かい風に変わることもありゲート設定は難しかったとは思う。
それでもやはりK点オーバーが2本しかないというのはどうなんだろう?
正直、観ていてつまらない。
K点オーバー2本はいずれもルンビ。
その帰結として当然に優勝を果たした。この小さな台で2位に12.9p差。圧勝と言ってよい。
これで4連勝。今季5勝目。総合2位のアルトハウスとの差を81ptに拡げた。
表彰台に0.5pt足りなかった高梨は、アプローチをいろいろ試している最中であり「形はできつつある。今の技術で4位だったらいい」とサバサバした感じ。
イラシュコの予選落ちもあり、総合順位は5位から4位に上がった。
丸山は自己最高位を更新。
トップ10入りには2.6pt足りなかったが、この調子でいけばすぐに到達できるだろう。
丸山と高梨以外は先週のルシュノフをスキップしている。その際にNHK-BS中継ではスキップした選手たちは「合宿」すると言っていたように記憶しているが、今回の中継では「休養」という言い方をしていた。
「合宿」にせよ「休養」にせよ、少なくともこの試合を見る限りは成果に結びついてはいない。むしろ試合に出続けた丸山が結果を出した。
なお、昨季、左ひざの前十字靭帯を痛め長期欠場を余儀なくされていたスヴェニャ・ヴュルトがこの試合で復帰。見事に19位でポイントを獲得した。
世界選手権では女子団体が急遽行われることになったが、これでドイツはますます層が厚くなった。