アビゲイル・ストレイトがワールドカップ初優勝 ピン・ツェンが中国初の表彰台 ツアーはプレヴツが3連覇

Official Results
| 1 | アビゲイル・ストレイト(CAN) | 268.2pt | ミュールバッハー |
| 2 | ピン・ツェン(CHN) | 257.7pt | 佐藤柚月 |
| 3 | セリーナ・フライターク(GER) | 257.3pt | ヒルボネン |
| 5 | 高梨 沙羅(クラレ) | 239.9pt | ツァルドシュ |
| 8 | 丸山 希(北野建設SC) | 239.6pt | シーフ |
| 14 | 勢藤 優花(オカモトグループ) | 229.3pt | クバンダル |
| 18 | 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) | 220.0pt | プレヴツ |
| 21 | 宮嶋 林湖(松本大学) | 105.2pt | オプセット |
| 25 | 佐藤 柚月(東京美装グループスキー部) | 99.8pt | ゼン |
4人の選手が目に涙を浮かべていた。
ワールドカップ(WC)初優勝のアビゲイル・ストレイト。
これまで4回の3位と3回の2位があったが、もう一段の高みになかなかたどり着けなかった。
この夏のグランプリ(GP)クーシュベルで初優勝、バルデフィエンメで2勝目を挙げ機は熟した感はあった。
試合は開始早々から赤い風がクルクルと向きを変えレッド頻発となる難しいコンデション。
これに対し運営は、公平を保つための丁寧さにやや欠けていたようにも見え、正直くじ引き試合となってしまった印象は否めない。
しかし、ストレイトの初優勝には、もちろん一点の曇りもない。
比較的条件の良かった1本目ではヒルサイズに迫る136.0m。他の選手たちが追い風に苦しみK点にさえ届かない中でのことだ。
2本目は追い風に叩かれ伸ばせなかったが1本目の貯金により逃げ切り、「子供のころからの夢が現実となった」と涙を浮かべた。
今季最大のサプライズをもたらした2位のピン・ツェン。
1本目を9位で折り返すと、2本目では数値上はほぼ同じ条件だった丸山希を上回った。
後続の選手たちが激しい追い風に手を焼き次々と順位を落としていく様をリーダーボードの前で見守るピン・ツェンのリアクションはこの試合のハイライトと言っても良かった。
あれよあれよと表彰台を確定させ、ラストのストレイトをもリーダーボードの前で迎えることとなったが、優勝もあり得ただけにドキドキさせられた。
自身初のWC表彰台は、中国人としての初表彰台。歴史を作った喜びの表情の中にうっすらと涙がにじんで見えた。
自国で表彰台を掴んだセリーナ・フライターク。
これが通算16回目の個人戦表彰台だが、前戦GA-PAで2位となったのが自国での初表彰台。
これで2戦連続の自国表彰台。かつ、自国開催のTwo Nights Tourで初の総合表彰台も獲得することとなって、思わずむせび泣いた。
最後はカタリナ・シュミット。
年末に今季限りでの引退を発表したが、出身地であるオーベルストドルフでの試合はこれが最後。
1本目は6位だったものの、2本目は数値上2番目に悪い条件の中飛ばされてしまい結果は11位。
地元の観衆の温かい声援と花束が贈られ、笑顔の中にも目には光るものがあった。
Two Nights Tour 総合順位
| 1 | ニカ・プレヴツ(SLO) | 527.7pt |
| 2 | セリーナ・フライターク(GER) | -22.4 |
| 3 | 丸山 希(JPN) | -30.8 |
| 4 | リサ・エダー(AUT) | -33.4 |
| 5 | アビゲイル・ストレイト(CAN) | -33.8 |
| 6 | ピン・ツェン(JPN) | -42.9 |
| 7 | 高梨 沙羅(JPN) | -44.0 |
| 14 | 勢藤 優花(JPN) | -100.4 |
| 15 | 伊藤 有希(JPN) | -130.5 |
| 26 | 宮嶋 林湖(JPN) | -347.9 |
| 29 | 佐藤 柚月(JPN) | -427.9 |
1本目で17位と沈みどうなることかと思われたニカ・プレヴツ。
2本目は悪条件の中でもトップの得点で、3位フライタークと0.7pt差の4位にまで持ってきたのはさすがだ。
初戦で得たフライタークに対する23.1ptの貯金をほぼそのまま残す形でTwo Nights Tourのタイトルを獲得。
これでプレヴツはTwo Nights Tour3連覇。
丸山希も条件に泣かされたうちの一人だが、1本目の10位から2本目は4位の得点で8位まで持ってきた。
今季ワーストではあるが、くじ引き試合だったので仕方がない。
高梨沙羅が2試合連続の5位となった一方で、伊藤有希は2試合連続の予選30位。
プレヴツとの対決となった1本目では、プレヴツと同点の17位だったがラッキールーザーとして2本目へ。
プレヴツが2本目でジャンプアップしたのに対して伊藤は18位。何とかきっかけを作って不調から抜け出してほしいと祈るばかり。

