フライングマイスターの後継者ザイツがオーストリアの連勝を7で止める 小林陵侑は今季日本勢最高の5位
Official Results
1 | ティミ・ザイツ(SLO) | 453.7pt |
2 | ヨハン-アンドレ・フォルファン(NOR) | 448.6pt |
3 | ドメン・プレヴツ(SLO) | 444.9pt |
5 | 小林 陵侑(TEAM ROY) | 424.3pt |
9 | 中村 直幹(Flying Laboratory SC) | 416.5pt |
24 | 二階堂 蓮(日本ビールスキー部) | 379.5pt |
38 | 佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部) | 161.9pt |
小林 朔太郎(雪印メグミルクスキー部) | 予選41位 | |
小林 潤志郎(Wynn.) | 予選44位 |
第9戦から7試合続いていたオーストリアの連勝がついに止まった。
止めたのはティミ・ザイツ。
今季初表彰台にして初勝利。通算5勝目となるがその全てがフライング。そのうち4勝がここオーベルストドルフ。
- 2018/19 オーベルストドルフ HS235
- 2021/22 オーベルストドルフ HS235
- 2022/23 プラニツァ HS240
- 2023/24 オーベルストドルフ HS235
- 2024/25 オーベルストドルフ HS235
全7勝のうち6勝をフライングで挙げたフライングマイスター:ロベルト・クラニエッツの正統後継者の面目躍如。
2位で折り返した2本目はコーチリクエストで基本ゲートの23番から22番に下げたが、難なく233.0mに達し加点を得た。
一方、トップで折り返したヨハン-アンドレ・フォルファンはジュリー判断でそのまま22番。
よって労せず加点は得たうえで、HSまで飛んで緑のラインをわずかながらも超えて見せた。
しかし、着地で尻が落ちてしまい万事休す。重心が前にあったので尻もちもお手つきもなく減点は最小限で済んだものの、ザイツに逆転を許してしまった。
3位には今季ここまで精彩を欠いていたドメン・プレヴツ。
やはりスロベニア勢はフライングで息を吹き返してきた。
ドメンの表彰台は昨季プラニツァでの2位以来。その前の表彰台は昨季ヴィケルスンでの3位。いずれもフライング。
息を吹き返してきたと言えば小林陵侑。
今季初のシングル。5位は今季の日本勢最高位。
ジャンプ週間後に日本チームは一旦帰国し次のザコパネに備えたが、陵侑はザコパネをスキップし調整と休養に充てた。それが功を奏したか。あるいは得意とするフライングゆえのことか。おそらく相乗効果。
また、中村直幹も今季初のシングル。1本目は5位で表彰台の期待もかかった。
二階堂蓮も24位で、今回も3人がポイントを獲得。
6枠目を自ら獲得したことでWCに復帰した小林潤志郎は、なかなか片目が開かない。次こそ。
なお、オーストリアは連勝が止まっただけでなく、今季初めて一人も表彰台に立つことがない試合となった。
チョフェニックが4位、オルトナーが6位、ハイベックが7位。