フライターク/ライシュのドイツがノルウェーに逆転勝利 高梨/伊藤の日本は6位
Official Results
1 | ドイツ | 647.4pt | ||
セリーナ・フライターク アグネス・ライシュ |
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2 | ノルウェー | 643.2pt | ||
テア-ミニャン・ビョルセット エイリン‐マリア・クバンダル |
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3 | オーストリア | 643.1pt | ||
ジャクリーン・ザイフリーズベルガー エバ・ピンケルニッヒ |
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6 | 日本 | 596.8pt | ||
高梨 沙羅(クラレ) 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) |
ラスト2人を残してトップのノルウェーと2位ドイツの差は7.7pt。
ドイツのライシュは99.5mを飛び尻もちを搗きそうになるも耐え、カレントリーダーのオーストリアを上回りトップに。
そして、ラストはノルウェーのクバンダル。
ぐんぐんと飛距離を伸ばしHSオーバーの102.5mへ。
しかし、転倒。
飛型点を大きく失い優勝は逃したが、オーストリアを0.1pt上回り2位は死守した。
追い風傾向だった札幌ではコーチリクエストを使うことなく済んだが、蔵王での第1戦は予選を含めて3本全てリクエストを使用。
そしてこの日の3本も全てリクエストを使った。そして前日はHSの95%に届かず得られなかった加点をこの日は得た。
クバンダルがリクエストによって加点を得られない場合、それをリクエスト失敗と考えるのは短絡的に過ぎると思う。
2020/21リュブノでWCデビュー2戦目にして衝撃の初優勝。
しかし、飛距離を出すことに関しては非凡であるものの不安定な着地を繰り返し、初優勝から5戦目のヒンツェンバッハで頭からつんのめるように派手に転倒。
半月板と前十字靱帯を痛め1シーズン半を棒に振り、その後もしばらくはフル参戦とはいかなかった。
クバンダルのリクエストには戦略的な意味合いはさほどなく、もっぱら怪我を避ける目的が大きいと思える。
よって、加点を得られなかったからといってリクエスト失敗なのではなく、怪我さえしなければそのリクエストは成功なのだ。と、コーチ陣はそう考えているのではないかと思える。
この日は幸い大事には至らなかったけど、向かい風の試合ではこういう戦い方をせざるを得ないというのは、なんとも辛い。
ワールドカップにおける女子スーパーチーム戦は今回で3試合目。
いずれも蔵王で開催されており、2022/23は丸山希/高梨沙羅で6位。2023/24は高梨沙羅/伊藤有希で4位。
そして今回は高梨沙羅/伊藤有希で6位。
ドイツは、ここにきて調子が上がらないカタリナ・シュミットではなく、今季1試合を除いてシングル順位を続け個人総合3位と好調のセリーナ・フライタークと、前日に自己最高位タイの4位だったアグネス・ライシュを起用。
フライタークはもちろんのことライシュが起用に見事に応え、ドイツにスーパーチーム戦初勝利をもたらした。
ジャクリーン・ザイフリーズベルガーとエバ・ピンケルニッヒのオーストリアは前回開催時と同じく3位。