RAW AIR開幕 オプセットが今季2勝目 悪天候で1本で打ち切り
Official Results
1 | シリエ・オプセット(NOR) | 109.3pt |
2 | カタリナ・シュミット(GER) | 106.0pt |
3 | エイリン‐マリア・クバンダル(NOR) | 105.0pt |
7 | 高梨 沙羅(クラレ) | 96.1pt |
12 | 丸山 希(北野建設SC) | 85.4pt |
14 | 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) | 84.6pt |
18 | 岩佐 明香(大林組スキー部) | 80.2pt |
32 | 勢藤 優花(北海道エネルギースキー部) | 62.3pt |
一戸 くる実(CHINTAIスキークラブ) | 予選42位 |
25分ほど前に終了した男子の試合よりも更に難しい風の影響が出てしまった女子RAW AIRの開幕戦。
男子と同様に数値上は向かい風だが、上が強めで、下は上よりはやや弱くたまに追い風が混じる。
レッド頻発で遅々として試合は進まず、40人が飛び終えるのに1時間半近くも掛かった。
そしてなんと、そのうちの30分近い時間がラストのニカ・プレヴツに費やされることになってしまった。
ゲートについては60秒待って結局ゲートを外れる。それを何度繰り返しただろうか。
途中で一旦スタートハウスに待機させられたりもしたが、大半の時間をゲート上かゲートの横で毛布に包まりながら待つことになり、見ていて本当にかわいそうだった。
その間に2本目のキャンセルが発表されたため、プレヴツが123.0mを飛んで6位となったところで試合終了。
オプセットが今季2勝。
シュミットが今季4度目の表彰台となる2位。
5段ゲートを下げたクバンダルが今季6度目の表彰台となる3位。
条件は最後の方に行くにしたがって悪くなっていったので、表彰台の3人は比較的良い条件で飛べたのが幸いしたかもしれない。
伊藤有希は今季ワーストの14位。
丸山希は今季ベストの12位。
岩佐明香は海外遠征2戦連続のポイント獲得。
高梨沙羅は下の風をうまく得られなかったかスキーと身体が離れてしまったがK点に届き7位。
予選トップで本戦3位のクバンダルがRAW AIRの暫定トップ。
予選2位で本戦優勝のオプセットが暫定2位。
まずはノルウェーの二人が好調なスタートを切った。
特別ルールで開催される男子RAW AIRに対し女子はほぼ通常のフォーマット。
まずはオスロとトロンハイムで各2試合(計8本)と予選各1回(計4本)の計12本が行われる。
続くヴィケルスンでのフライング戦は昨年もRAW AIRとして1試合が開催されている。
でもそれはワールドカップとしてはカウントされない試合だった。
よって今季は初めてWCとして女子フライング戦が開催されることになる。
ヴィケルスンに出場するのはトロンハイム終了時点のWC総合15位までの選手。
これにトロンハイム終了時点のRAW AIR総合15位の中で最大5選手が加えられる。
よって、ヴィケルスンには予選がないので2試合(計4本)が行われ、これで全16本が行われることになる。
なお18歳未満の選手はFHには出場できない。
男子がWC総合順位よりもRAW AIR総合順位をベースに運営されていくのに対して、女子は逆に通常のWCと同様にWC総合順位をベースに運営されていくという違いが見て取れる。
どちらが良いかは終わってみてから感想を述べるとして、ただ、男子RAW AIRはWC総合成績へ影響を与えかねないフォーマットになっているので、女子の方が気持ち的にはすんなりと観戦できそう。
RAW AIR 総合順位(暫定)
1 | エイリン‐マリア・クバンダル(NOR) | 231.5 |
2 | シリエ・オプセット(NOR) | -3.8 |
3 | カタリナ・シュミット(GER) | -9.4 |
4 | エバ・ピンケルニッヒ(AUT) | -12.6 |
5 | ニカ・プレヴツ(SLO) | -21.4 |
ワールドカップ 総合順位(暫定)
1 | ニカ・プレヴツ(SLO) | 1145 |
2 | エバ・ピンケルニッヒ(AUT) | -169 |
3 | 伊藤 有希(JPN) | -251 |
4 | アレクサンドリア・ルティト(CAN) | -367 |
5 | ジャクリーン・ザイフリーズベルガー(AUT) | -386 |
この日6位のニカ・プレヴツに対してピンケルニッヒも5位だったため、総合順位における両者の差はあまりつかなかった。
伊藤有希は上位二人とやや差が開いたが、それでも被害はまだ小さかった。ここは踏ん張りどころ。