小林陵侑が1本目5位からの逆転で今季初優勝 二階堂蓮は自己最高位タイの12位
Official Results
1 | 小林 陵侑(TEAM ROY) | 269.4pt |
2 | シュテファン・クラフト(AUT) | 264.3pt |
3 | アンドレアス・ヴェリンガー(GER) | 262.4pt |
12 | 二階堂 蓮(日本ビールスキー部) | 237.7pt |
26 | 小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部) | 220.3pt |
竹内 択(team taku) | 予選55位 | |
中村 直幹(Flying Laboratory SC) | 予選56位 |
先週、ジャンプ週間で自身三度目の総合優勝を果たしたばかりの小林陵侑が今季初優勝を挙げた。
5位で折り返した2本目は条件もよく139.5mの大ジャンプ。
改修により高さが出にくくなったこの台において、他より明らかに高い曲線を描いた。
おそらくこのプロフィールの台で、この曲線を描くには余程うまく踏み切らないとだめだろう。
ジャンプ週間では4戦連続の2位。それ以外の表彰台はクリンゲンタールでの3位。
個人総合3位につけてはいるものの、12戦を戦ってなかなか勝利が生まれなかった。
ここヴィスワでも、金曜、土曜と思い通りに飛べずにいた。
そこでブーツを新品に替えたところ、これが功を奏したらしい。
この大ジャンプによりゲートが下がった。
ところが風は収まったことで、コス、ヴェリンガー、ラニセク、クラフトという失敗しない猛者たちにとっても飛距離を伸ばすことは難しかった。
自らの大ジャンプでゲートを下げさせ勝利を引き寄せた。会心の勝利と言ってよいだろう。
通算31勝目。
毎年、シーズンインの際には「まずは1勝」を目標にしている。
昨シーズンも同じ目標を立て3勝した。
今シーズンは、どこまで伸ばすことができるか。
2位のクラフトは通算108回目の表彰台。
これにより、アホネンが持つ歴代最多記録に並んだ。
新記録はすぐに更新されるだろ。そして、どこまで伸ばすことができるか。
3位は、前日のスーパーチーム戦で144.5mを飛び、改修によりヒルレコードがリセットされたこの台の新たな記録を打ち立てたヴェリンガー。
日本勢では二階堂蓮が1本目で9位。
第11戦インスブルックで1本目8位になった時に、” いよいよ今度こそ初のWCトップ10入りなるかとも思われたが “と書いたが、その時は2本目の条件が悪すぎた。
今回は条件もそれほど悪くなかったが、後半をうまくまとめることができなかったように見えた。
結果はインスブルックで出した自己最高位に並ぶ12位。
トップ10はお預けとなってしまったが、次こそはと期待は膨らむ。
2017/18にここで初優勝を挙げている小林潤志郎は、今度は同じこの地で弟の優勝を見届けることとなった。
6シーズン前のその試合には陵侑も出ていて26位だった。
あら? 二人の順位は奇しくもちょうど入れ替わっている。
ポーランドツアーは、前日と比較して8位までは順位の変動なし。
このツアーのフォーマットだと、案外こんな感じで推移していくのかも。
ポーランドツアー暫定順位
1 | スロベニア | 1558.4pt |
2 | オーストリア | -51.2 |
3 | ドイツ | -74.4 |
4 | 日本 | -112.8 |
5 | ノルウェー | -141.6 |