2017/18 FISスキージャンプワールドカップ男子個人第15戦ヴィリンゲン

フォルファング今季初V 幸椰11位 ストッフ総合V

2018年2月4日(日) ヴィリンゲン(GER)HS145/K130 

20th World Cup Competition 

 ヨハン-アンドレ・フォルファング(NOR)  271.4pt  147.5m  144.5m
 カミル・ストッフ(POL)  269.4pt  145.5m  140.5m
 ピオトル・ジワ(POL)  245.1pt  142.0m  138.5m
 
11  佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部)  231.7pt  139.0m  135.0m
29  中村 直幹(東海大学)  189.4pt  131.5m  121.0m
44  作山 憲斗(北野建設)  82.3pt  121.0m  
50  原田 侑武(雪印メグミルクスキー部)  72.1pt 117.0m  
55  内藤 智文(古河市スキー協会) 64.4pt  113.5m  

オフィシャル リザルト


 

前日ほどではないにしても飛ばし合いの様相となったこの試合。
勝ったのはフォルファング。
こういう試合でのノルウェーはホントに強い。
フォルファングは、2015/16ティティゼーーノイシュタット以来の通算2勝目。そういえばその時も風のアタリハズレの激しい試合だった。

 

2位ストッフは、2本とも風に泣かされ28位に沈んだフライタークに代わり再びWCスタンディングトップへ。
3位のジワは、2016/17ビショフスホーフェンでの3位以来となる自身4度目のポディウム。

 

そして佐藤幸椰だ。
小学2年でジャンプを始め、兄の正棋の活躍に触発されより高いところを目指すようになったという。
男女各1名しか出場できない第1回冬期ユースオリンピックで高校1年生ながら見事銅メダルを獲得。インターハイ3連覇を成し遂げた史上唯一の選手でもある。

 

雪印メグミルク入社後も、2015ジュニア世界選手権でフォルファング、ヴェリンガーなどに次ぐ4位と健闘する等、着々とステップアップは果たしていた。
でも個人的には、2017年のHBCカップで「一人だけ違うテーブルから踏み切ったかのような高い飛び出しを見せた」、あの頃から幸椰のジャンプが大きく変わったように感じている。

 

前日は初ポイントゲット。
そしてこの試合は11位。
とにかく素晴らしい結果を掴んだ。
おめでとう。

 

中村直幹は、開催国枠出場以外では初ポイント。
おめでとう。
内藤智文は、WC本戦出場。
おめでとう。

 

さて、ヴィリンゲン・ファイブはストッフの総合優勝。
初めて行われたこのタイトルは、予選1本と本戦2試合の計5本の総合ポイントで争われる。予選の結果が加味されるという点では4ヒルズやリレハンメル・トリプルよりもRAWAIRに近いだろうか。

 

ところで、これ、予選は1回しか行われずに、日曜の本戦は全員出場という理解でいいのかな?
今回は56人しかエントリーしなかったけれど、仮に70人いたとしても日曜は予選なし?
よくわからないなぁ・・・

 

ヴィリンゲン・ファイブ 総合順位
Rank Name Nation Total 1 2 3
1 カミル・ストッフ POL 657.8 133.9 254.5 269.4
1 4 2
2 ヨハン-アンドレ・フォルファング NOR 650.0 131.0 247.6 271.4
4 7 1
3 ダニエル-アンドレ・タンデ NOR 633.5 131.7 261.3 240.5
3 1 5
4 ロベルト・ヨハンソン NOR 614.2 125.5 245.7 243.0
10 8 4
5 アンドレアス・ヴェリンガー GER 607.1 121.4 252.6 233.1
12 5 10
23 佐藤 幸椰 JPN 510.3 101.8 176.8 231.7
32 29 11
32 中村 直幹 JPN 371.9 114.6 67.9 189.4
19 45 29
39 作山 憲斗 JPN 263.0 100.4 80.3 82.3
36 38 44
47 原田 侑武 JPN 225.3 80.1 73.1 72.1
47 43 50
54 内藤 智文 JPN 132.6 68.2   64.4
53   55

総合リザルト

 


 

気がつけば、もうオリンピックが始まろうとしている。
今季はここまで初優勝3人を含む10人のウィナーがいる。
その意味では、次のゲームで誰が勝ってもおかしくない。

 

個人的にはストッフかフライタークに勝ってもらいたい。
女子はルンビ。あえて付け加えるならアルトハウス。
団体は、ノルウェーかポーランド。
理由は、今、最もそうなるのにふさわしい選手・チームだと思うから。