ウィンターシーズン開幕 伊東大貴 圧巻 高梨沙羅 盤石
2016年10月30日(日) 札幌市 大倉山ジャンプ競技場 HS134/K120
女子組(ゲート1本目21、2本目20)
① 高梨 沙羅(クラレ) 268.7pt(134.0m 130.0m)
② 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) 200.1pt(120.5m 106.5m)
③ 勢藤 優花(北海道メディカルスポーツ専門学校) 146.9pt(103.0m 97.5m)
男子組(ゲート1本目17、2本目17)
① 伊東 大貴(雪印メグミルクスキー部) 293.0pt(135.0m 137.5m)
② 小林 陵侑(土屋ホームスキー部) 264.3pt(131.0m 127.5m)
③ 作山 憲斗(北野建設スキー部) 248.9pt(123.5m 127.0m)
4 佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部) 239.6pt(120.5m 126.5m)
5 小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部) 236.5pt(122.0m 123.0m)
=6 葛西 紀明(土屋ホームスキー部) 236.0pt(118.0m 127.0m)
=6 竹内 択(北野建設) 236.0pt(113.0m 132.0m)
中止になるほど風が強かった前日とは打って変わって、ほぼ無風の大倉山。
おかげで試合はサクサクと進んだ。
この日の主役は伊東大貴。
ただ一人のヒルサイスオーバー。しかも2本揃えた。
飛型点もただ一人オール19点台。
まぁ2本目は、137.5mのビッグジャンプにスタイルジャッジさんたちも思わずご祝儀ポイントを加算しちゃったかなって感じのテレマークではあったけれど。
優勝インタビューでは、いつものおちゃらけを封印して浮かれる姿などみじんも見せなかった大貴。
昨シーズンのWCでは5シーズンぶりに一度も表彰台に上がれずに終わった。
今季は世界選手権イヤー。そして五輪プレシーズン。
もうすぐ31歳になる。期するものがあるんだと思う。
女子は例によって沙羅ちゃんゲート。
2位とは68.6pt、3位とは121.8ptの大差がついた。
100pt台に載せられたのは5位の選手まで。
やはり、ゲートファクターは必要だと思うけどなぁ。
女子組
① 高梨 沙羅(クラレ)
② 伊藤 有希(土屋ホームスキー部)
③ 勢藤 優花(北海道メディカルスポーツ専門学校)
男子組
① 伊東 大貴(雪印メグミルクスキー部)
② 小林 陵侑(土屋ホームスキー部)
③ 作山 憲斗(北野建設スキー部)
4 佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部)
5 小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部)
=6 葛西 紀明(土屋ホームスキー部)
=6 竹内 択(北野建設スキー部)
表彰式
女子組 伊藤、高梨、勢藤
女子組最長不倒賞 高梨 沙羅(134.0m)
男子組 小林、伊東、作山
佐藤、小林、葛西、竹内
男子組最長不倒賞 伊東 大貴(137.5m)
この試合は成年と少年の組み分けがないが、もし少年組があったとしたら表彰台に上がることになった3人と、女子組で善戦した中学生の最上位選手を紹介しておきたい。
8位 岩佐 勇研(札幌日本大学高校) 232.8pt(118.5m 125.0m)
16位 山川 太朗(東海大学付属札幌高校) 193.6pt(108.0m 116.5m)
19位 二階堂 蓮(江別大麻東中学校) 183.6pt(106.0m 113.5m)
7位 勢藤 理桜(下川中学校) 63.6pt(77.0m 80.0m)
ちょっと気になったことがある。
表彰式の最後のあいさつで伊藤義郎札幌スキー連盟会長は、この試合を今シーズンのサマージャンプの最終戦というように紹介していた。
でも、この試合はアイストラックで行われている。
ということは、サマージャンプではないのでは?
少なくとも全日本スキー連盟はこの試合を冬の大会と位置付けているようだし、事実、2016/2017シーズンの大会一覧の最初にこの試合が載せられている。
また、NHKも「NHKオンライン」でこの試合を「冬のシーズンの開幕となるNHK杯」と紹介している。
でも、土屋ホームスキー部のサイトではサマージャンプと言っているし・・・
まぁ、どっちでもいいと言えばどっちでもいいんだけど、ただ、NHK様としてみれば絶対にこの試合を冬の大会と捉えているはず。
そうでければ60年近く続いてきたNHK杯が冬シーズンから姿を消してしまうことになるわけで、NHK様としてみればそれは由々しき問題のはず。
表彰式に出席していたNHKの関係者は伊藤会長のあいさつを苦い顔で聞いていたに違いない。
気温は氷点下。時折雪も舞った。
でも風がない分、プラスの気温だった前日よりも暖かく感じられた。